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島村楽器、2021年度下半期売れ筋トップ10に小型楽器が多数ランクイン

チャート 島村楽器

島村楽器は5月11日、島村楽器の店舗で2021年9月〜2022年2月の2021年度下半期に売れた楽器ランキングTOP10を発表した。

2021年度上半期の前年比アップの1位は防音室。上半期に引き続き、在宅時間の増加から多くの需要があった。楽器演奏での防音はもちろん、テレワークや動画配信、ゲームなど多岐にわたって使用され、それに伴い利用者の年齢層も拡大している。防音室の売れ行きの傾向としては、遮音性能の高い高価格帯の防音室に加え、比較的お求めやすい簡易防音室が好調となっている。従来は防音室の需要は都心部が中心だったが、コロナ禍以降は、全国的に需要が広がり、特に簡易防音室は地方での購入も多くなっている。

2位のカリンバは、2020年に大ブームとなったゲームに登場し注目が集まった。両手に収まる大きさで、“親指ピアノ”という呼ばれ方もしており、その名のとおり親指で鍵盤を弾いて演奏をするもの。初めてでも手軽に演奏でき、優しい音色が魅力だ。YouTubeやTikTokなどでの演奏動画が多く投稿され気軽に始められるイメージが広がり、それを見て興味を持ってチャレンジする人も多いようだ。

3位ハンドベル、5位トライアングル、10位カスタネットは教育用の楽器として幼稚園や学校などの教育現場で活用されることが多い。コロナ禍以降、教育現場での演奏機会が減り、売上が減少したが、徐々に教育現場での活動も正常化してきていることから売上が上がってきていると考えられる。また、7位タンバリン、9位マラカスと、小型楽器が10位までの半分を占めた。どちらも手軽にリズムを奏でることができ、カラオケやイベントで演奏されることが多い。社会活動が徐々に元通りになってきており自宅でもカラオケを楽しむことが増えてきていることから、売上が戻ってきていると考えられる。

4位のチェロは、中低音の優しい音色が魅力で、ソロでもアンサンブルでも楽しめる。大人に人気で潜在需要が高かった。巣ごもり時間の増加で、これまで始める機会がなかった憧れの楽器を手にする人が増えたと思われる。

6位はグランドピアノ/アップライトピアノといったアコースティックピアノ。上半期でもランクインしたが、下半期も好調な傾向が続いている。ピアノは子どもに対する教育的な需要だけでなく、大人の潜在的な需要もある。美しい音色を簡単に出すことができ、ソロの演奏はもちろん、弾き語りや連弾など様々な形で楽しめる。“楽器の王様”と呼ばれることも多く、楽器を始めるというときには、まずピアノを思い浮かべる人が多いことも関係しているかもしれない。

8位のヴァイオリンは、優雅な音色と美しい楽器の形から、どの年代にも人気が高い。高価で演奏が難しいイメージがあるが、求めやすい初心者向けセットも多く発売されており、気軽に始めることができる。

島村楽器では現在、全国39都道府県170以上の店舗にて入会金が50%オフになる「春の入会キャンペーン」を開催中。また、気になる楽器は安全衛生対策をしながら試奏することもできるとのこと。

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