マハラージャン首位へ、クボタカイFM802他大量OAで2位、ヨルシカ最多OA局の3位、ネクストブレイカー勢が台頭【エアモニ】
2022年7月13日発表のラジオ・オンエアチャート(集計期間:2022年7月4日~7月10日プランテック調べ)では、マハラージャン「その気にさせないで」が1位を獲得した。
ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)、澤村一平(SANABAGUN.)、江﨑文武(WONK/millennium parade)など、今回も豪華ミュージシャンが参加した2ndアルバム「正気じゃいられない」からの同曲。6月29日の先行配信に先がけ同23日にラジオ解禁されると、cross fm、AIR-G’がオンエアを開始。7月に入ってからは複数局でパワープレイに選出されていることを受けて急伸し、前週6/27~7/3チャートで12位に初登場。アルバムリリース週を迎えた今週、オンエアは更に倍増して首位へと浮上した。
前週積極的だったゲスト出演は少し落ち着くも、今週も引き続き複数番組にてゲスト/コメント出演が見られた。また、「オールナイトニッポン」「オールナイトニッポン0(ZERO)」での印象的なスポットCMオンエアも確認されるなど、プロモーション枠やパワープレイを中心にFM/AMでバランス良く広範囲でのオンエア獲得に至った。
2位はクボタカイ「ピアス」が前週34位から浮上した。宮崎出身・在住のZ世代シンガーソングライター/ラッパーが7月6日にデジタルリリースした同曲。こちらも7月度のパワープレイに多数局で選出されていることもあり、リリースに先がけて1日にオンエア解禁されると前週34位に初登場。リリース週となった今週、主にパワープレイ選出局であるFM NACK5、FM FUJI、FM802、FM-NIIGATA、FM NORTH WAVEにてオンエアを伸ばした。
なお、総数のおよそ3分の1を占めるFM802での大量オンエアは特に効果的な訴求をしており、同局では多数のリクエストを集めていることも特筆すべきだろう。次週以降、他局へオンエア波及が見られるか期待したい。
3位はヨルシカ「ブレーメン」が初登場した。その名の通り“ブレーメンの音楽隊”をモチーフに制作された7月4日配信リリースの同曲は、リリース前日となる3日、suis(Vo)がDJを務めるFM802「MUSIC FREAKS」で解禁されると、オンエアは日に日にFM/AMともに全国広範囲へと波及。その結果、オンエア獲得率83.9%と今週最も多くのステーションでオンエアを獲得するかっこうとなった。
パワープレイへの選出が無いなかで広くオンエアを獲得している要因は、その人気度はもとより、メジャーデビュー前から積極的なラジオプロモーションを行なってきた基盤があるからだろう。リスナーにもしっかり支持層を築いており、新曲勢ではダントツで今週最多となるリクエストを集めている点も見逃せない。
TOP10含め上位をネクストブレイカー勢が台頭、OA獲得局数に注目
今週のチャートではTOP10の顔ぶれを見ても分かる通りネクストブレイカーたちが台頭する結果となった。
アレクサンダー23「ザ・ハーデスト・パート」(38位→4位)は、今年後半リリース予定のデビュー・アルバムから亡き友人を想い歌った曲で、FM NACK5、FM802、FM Osaka、cross fmのわずか4局でのパワープレイOAにより急浮上した。各局が大量オンエアをする理由が分かる秀曲であり、他局へ波及し久々の洋楽ヒットとなることを期待したい。
Saucy Dog「優しさに溢れた世界で」(46位→5位)は、既にブレイクを果たしているといっても良い3人組によるニューミニアルバムからの新曲。FMを中心に全国71%のステーションでオンエアを獲得している点、そして「君ト餃子」(124位)、「Be yourself」(134位)とアルバムから計3曲が同時チャートインしていることからもその注目度が窺える。
Chilli Beans.「School」(39位→6位)は、洋楽POPSをルーツに持つ女性3ピースバンドによる1stアルバム収録曲。こちらも昨年8月のデビューEP時からリリース毎にラジオオンエアを獲得してきただけあり、記念すべきフルアルバムということで今回も広く注目。FMではおよそ8割の局でオンエアを獲得している。リリース週を迎える次週のチャートアクションにも期待できそうだ。
PSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE「Choose One」(31位→7位)は、LDHの7人組ダンス&ボーカルグループによるデビューアルバムからのリード曲。こちらも次週リリースに向けてオンエアを伸ばしており、今週は51.6%のFM/AMステーションでオンエアを獲得した。リクエストも既に多数集まっているのはさすがだ。
XG「MASCARA」(17位→7位)は、日本人メンバー7人組HipHop/R&Bガールズグループによる2ndシングル曲。リリース2週目にしてオンエアが急伸し、今週は関東エリアのFMを中心に全体の45.2%のステーションでオンエアを獲得した。昨今、韓国の音楽番組に多数出演するなど話題となっており、世界規模での活躍も期待される。
BREIMEN「MUSICA」(31位→10位)は、5人組ミクスチャーファンクバンドによる7月20日リリースの3rdアルバムリード曲。5月リリースのポルノグラフィティ岡野昭仁×King Gnu井口理のコラボ曲「MELODY(prod. by BREIMEN)」でメンバーが楽曲制作・演奏するなど業界注目の存在で、今週は局地的な大量オンエアでのTOP10入りとなった。アルバムリリースまでどこまで波及するか注目したい。
また、TOP10以下でも新進気鋭アーティスト達が散見されるなか、Michael Kaneko「RECIPE feat. ハナレグミ」(34位→14位)、Kroi「熱海」(-位→29位)、Deep Sea Diving Club「フーリッシュサマー」(-位→32位)、CHAI「HERO JOURNEY feat. Superorganism」(-位→37位)などは、それぞれ50%前後と広範囲のステーションでオンエアを獲得。こちらも注目株だ。
RADIO ON AIR DATA
(集計期間:2022年7月4日~2022年7月10日)
1位「その気にさせないで」マハラージャン
2位「ピアス」クボタカイ
3位「ブレーメン」ヨルシカ
4位「ザ・ハーデスト・パート」アレクサンダー23
5位「優しさに溢れた世界で」Saucy Dog
6位「School」Chilli Beans.
7位「STARLIGHT」iri
7位「Choose One」PSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE
7位「MASCARA」XG
10位「MUSICA」BREIMEN
ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。
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