ヒゲダン全FM局OAで1位/BE:FIRST広範囲OAの3位発進/レトロリロン大量OAの訴求効果、ブレイクなるか【エアモニ】
2023年5月3日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2023年4月24日~4月30日プランテック調べ)では、Official髭男dism「TATTOO」が1位を獲得した。
ドラマ「ペンディングトレイン―8:23、明日君と」の主題歌に書き下ろされ、前週21日にデジタルシングルとしてリリースされた同曲。リリース当日に各局・番組がいっせいにオンエアを開始すると、3日間の集計期間ながら前週上位にチャートインし、今週も勢いそのままオンエアは伸長。調査対象となる全てのFM局、全体では90.3%のステーションと広範囲でオンエアを獲得しての首位となった。リクエストオンエア数も前週から2.5倍となっており、今作でも漏れなくロングヒットの兆しが見られている。
2位は上野大樹「新緑」が今週も前週ポジションを死守した。山口県出身シンガーソングライターが、4月5日にリリースしたメジャーデビューアルバム「新緑」からの同タイトルトラックは、多数局で月間パワープレイに選出されていることから今週も大量オンエアをキープ。4月最終週となるなか、前週よりオンエア範囲を広げた点、そして今週も多数のリクエストを集めた点は、大量オンエアによる訴求効果の表れだろう。しっかり認知度を上げている。次作の展開も楽しみだ。
3位にはBE:FIRST「Smile Again」が初登場した。4月26日にリリースされた3rdシングルからのリード曲で、資生堂アネッサのTVCMソングとしても大量放映中の同曲。24日の先行配信とともにFMを中心とする各局でいっせいにオンエアが開始されると、日を追う毎にAMにも広く波及していき、結果、1位曲と同率90.3%のステーションでオンエアを獲得する注目度でTOP3デビューとなった。同シングルからは2月にデジタルリリースされた「Boom Boom Back」(82位→143位)も依然として安定数のオンエアを獲得し続けている。BE:FIRSTの勢いがそのままラジオオンエアにも反映されたかっこうだ。
レトロリロンがオンエア波及でTOP10入り、ブレイクなるか
前週のトピックスで取り上げたネクストブレイカー勢のうち、カメレオン・ライム・ウーピーパイ「Stand Out Chameleon」(6位→4位)がパワープレイに多数選出されるなか更にオンエアを伸ばし順位を上げた一方、レトロリロン「カウントダウン・ラグ」(14位→10位)も着実にオンエアを広げ、今週のチャートでTOP10入りを果たした。
全メンバーが音大卒という4ピースバンドのレトロリロン。4月19日リリースの1st EP「インナーダイアログ」からリード曲となる同曲は、3月限定冠番組「レトロリロンの君に会ってしまえば」(bayfm)の29日放送回でオンエア解禁されると、4月に入ってからは多数局で月間パワープレイに選出されたことから大量オンエアがスタート。4/3~4/9チャートで166位に初登場していた。
このチャートデビュー時点でのオンエア獲得ステーション率は16.1%だったものの、リリース週を迎えた前週には41.9%へ、そして今週は58.1%へとオンエア範囲を広げている点は特筆すべきだろう。リリース翌週にして、さらに月間パワープレイ最終週にしてオンエア波及が見られることから、確実に大量オンエアによる訴求効果があったことが窺える。
YouTube上の同ミュージックビデオコメント欄にも“ラジオで聞いた”旨のコメントが多数確認できる。また、今週から多数のリクエストオンエアを獲得している点もラジオリスナーにファン基盤を築いた証だろう。勢いこのまま、近い将来のブレイクスルーに期待したい。
RADIO ON AIR DATA
(集計期間:2023年4月24日~4月30日)
1.TATTOO / Official髭男dism
2.新緑 / 上野大樹
3.Smile Again / BE:FIRST
4.Stand Out Chameleon / カメレオン・ライム・ウーピーパイ
5.美しい鰭 / スピッツ
6.愛の波 / マカロニえんぴつ
7.アイドル / YOASOBI
8.サラバ / SEKAI NO OWARI
9.ケセラセラ / Mrs.GREEN APPLE
10.グラデーション / SUPER BEAVER
10.カウントダウン・ラグ / レトロリロン
ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。