島村楽器、2022年度下半期で最も売上件数が伸びた楽器は「エレキギター」ガールズバンドを題材にしたアニメの影響で好調
島村楽器は、島村楽器の店舗で2022年度下半期に売れた楽器ランキングTOP10を発表した(対象期間:2022年9月~2023年2月)。今回は、アニメ化されたガールズバンドを題材にした人気漫画の影響によってエレキギター、エレキベース、アンプ、エフェクターがランクインした。
その他の傾向としては、コロナ禍が落ち着き、イベントやパーティが再開している影響によって、カズーやタンバリンなどイベントで手軽に演奏できる楽器が伸びた。さらに、2021年度に引き続き、管楽器の復調傾向が見られた。今回はホルンとトランペットがTOP10にランクインした。
2022年度下半期 売れた楽器ランキング
1位:エレキギター
2022年下半期は、アニメ化され大人気となったガールズバンドを題材にした漫画による影響もあり、エレキギターの売上が大幅に伸びた。特に漫画の主人公にちなんだレスポールタイプの需要が急上昇した。漫画の登場人物に共感し、エレキギターを始めたいと思った初心者層の購入が増えたと考えられる。また、コロナ禍の落ち着きの影響もあり再び活動を始めた従来のギターユーザーや久々にギターを手に取ってみたいと思う層にも、影響があったためか、今回、堂々の1位となった。
2位:アンプ
アンプとはエレキギターやエレキベースを演奏する際に大きな音を出すための装置で、エレキギターやエレキベースに必須の機材となる。エレキギター、ギターベースが人気漫画の影響によって、大きく需要が伸びたことに伴ってアンプも売上が伸びた。アンプには様々な種類があるが、2022年下半期は初心者向けの比較的、手軽に扱えるタイプが人気となった。
3位:ホルン
ホルンは金管楽器の一種で、広い音域を持つ中低音の金管楽器で吹奏楽やオーケストラには欠かせない楽器となる。コロナ禍が、徐々に落ち着きを見せ始めた過去のランキングでは、サックス・フルート等の管楽器がランクインしたが、さらにコロナ禍が落ち着くにつれてその影響は他の管楽器にも波及していると考えられ、今回は、ホルンがランクインした。
4位:エレキベース
エレキギターと同じく人気漫画による影響を受けて、エレキベースの売上も大きく伸びた。エレキベースは、エレキギターと比較するとやや地味なイメージがあるが、バンド演奏の中では重要なポジションを占めており、非常に人気がある楽器だ。こちらも初心者層を中心に多くの需要があった。
5位:マルチエフェクター
マルチエフェクターとは、1台に複数の種類のエフェクトを搭載している機材で、この1台で様々なサウンドの効果を加えることができエレキギターの音を形作るのに欠かせない機材となっている。こちらもエレキギターと同様に人気漫画の登場人物が使用しており、バンド活動の必須の機材として需要が大きく増えた。
6位:カズー
カズーとは、アフリカ発祥の楽器で息を吹きかけて鳴らす楽器で、初心者の人でも簡単に演奏ができる楽器だ。屋内のライブではもちろん、ストリートの音楽活動にもよく使われる楽器で、コロナ禍が落ち着いて演奏活動も活発になってきたことから需要が増えたと考えられる。
7位:タンバリン
タンバリンは、初心者でも手軽にリズムを奏でることができ、イベントやカラオケで演奏すると非常に盛り上がる楽器だ。また、知育楽器として幼児向けにも使用されることが多い楽器だ。カズーと同様、コロナ禍が落ち着いてイベントでの音楽活動が活発になったり、子どもが使用するシーンが増えてきたことがランクインの要因と考えられる。
8位:ホイッスル
ホイッスルとは「笛」の一種で、演奏用からスポーツ観戦用まで様々な種類がある。種類にもよるが、子どもにも気軽に楽しめる楽器となっている。人気のあるホイッスルとしては「スライドホイッスル」があり、これは笛を吹きながら、先端の棒をスライドさせると、高音から低音を出すことができる。カズーやタンバリンと同様、コロナ禍が落ち着いてイベントやパーティでの使用や知育楽器として子どもが楽しむ機会が増えていることが考えられ、今回ランクインした。
9位:コンパクトエフェクター
コンパクトエフェクターはマルチエフェクターと異なり、基本的には、1台につき1種類のエフェクトを搭載しているものになる。「コンパクト」の名の通り、マルチエフェクターよりも小さく、操作がシンプルな点が強みとなっており、バンド演奏には必須の機材だ。こちらもマルチエフェクターと同様に人気漫画の登場人物が使用しており、エレキギターの売上の増加に伴って売上が伸びた。
10位:トランペット
トランペットは、管楽器の中でも花形というべき楽器で、ポップス、ジャズ、オーケストラ、吹奏楽等のあらゆるジャンルで使用されている人気の楽器だ。3位のホルンと同様にコロナ禍が落ち着いた影響で吹奏楽や個人で管楽器を楽しむ動きが再び活発化し、管楽器の売上が復調傾向になった結果だと考えられる。
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