【ビルボード 2023年上半期Download Albums】結束バンド「結束バンド」が通算21回のトップ10入りで首位に back number「ユーモア」が続く
2023年上半期Billboard JAPANダウンロード・アルバム・チャート“Download Albums”で、結束バンド「結束バンド」が首位を獲得した。
結束バンドは、アニメ「ぼっち・ざ・ろっく」の劇中バンドで、本アルバムは2022年12月25日に先行配信がスタートすると、初週5,877DLを売り上げて、初登場首位を獲得した。その後は通算7回の首位を獲得し、トップ10には計21回チャートイン。アニメは2022年12月24日深夜に最終回が放送されたにもかかわらず、半年経ってもなお10位を獲得するロングヒットとなり、累計54,566DLを売り上げた。5月24日にはニューシングル「光の中へ」がリリースされ、「ぼっち・ざ・ろっく!」の劇場総集編の公開が2024年春に予定されていることから、下半期もチャートアクションに注目だ。
2位はback number「ユーモア」が獲得。1月17日にリリースされた7thアルバムで、初週8,718DLで首位を獲得、週間チャートで首位を獲得したのは初週のみだったが、3月18日から4月23日まで初の5大ドームツアーが開催されたことも後押しして、集計期間中に何度も再浮上し、通算8回のトップ10入りを果たした。
そして3位は、2022年の年間ダウンロード・アルバムを制したAdo「ウタの歌 ONE PIECE FILM RED」、4位はELLEGARDENが16年ぶりにリリースして話題となった「The End of Yesterday」がチャートイン。スピッツが約3年半ぶりにリリースした「ひみつスタジオ」はチャートイン回数2回にもかかわらず、9位に食い込んだ。
音楽配信の売上はストリーミングはプラス成長が続いているものの、ダウンロード売上は減少。レコード協会の発表によると音楽ダウンロード全体では、2022年は前年比81%となった。世界的に見てもダウンロードの減少傾向は続いており、IFPIが発表した2022年のグローバルの売上はストリーミングが2兆4500億円に比べて、ダウンロードは902億1,600万円と大きく乖離している(1ドル140円で計算)。
ただ世界におけるストリーミングとダウンロードの売上が約30倍近い売上の差があることと比べて、日本はストリーミングが928億300万円、ダウンロードが114億4,600万円と、ダウンロード売上が高いことが特徴だ(日本レコード協会発表)。トップ20を見てみると、アニメを通してなど、世代を超えて愛された作品が並んだ。
Text by 高嶋直子
【2023年上半期Billboard JAPANダウンロード・アルバム・チャート“Download Albums”】トップ20
1位「結束バンド」結束バンド(54,566DL)
2位「ユーモア」back number(17,009DL)
3位「ウタの歌 ONE PIECE FILM RED」Ado(15,903DL)
4位「The End of Yesterday」ELLEGARDEN(10,336DL)
5位「Specter」星街すいせい(8,901DL)
6位「FACE」JIMIN(7813DL)
7位「いつも何処かで」桑田佳祐(7,678DL)
8位「D-DAY」Agust D(7,480DL)
9位「ひみつスタジオ」スピッツ(7,000DL)
10位「ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~」松任谷由実(6,446DL)
11位「弐」優里(6,054DL)
12位「TVアニメーション スラムダンク テーマソング集」(5,691DL)
13位「ZZ’s III」ももいろクローバーZ(5,106DL)
14位「コリンズ」10-FEET(5,027DL)
15位「FINAL FANTASY XIV:ENDWALKER – EP3」(4,926DL)
16位「BLUE GIANT オリジナル・サウンドトラック」上原ひろみ(4,904DL)
17位「Indigo」RM(4,883DL)
18位「Sketch」幾田りら(4,714DL)
19位「コントラスト」Uru(4,666DL)
20位「strobo」Vaundy(4,663DL)
集計期間:2022年11月28日~2023年5月28日
※()内の数字は集計期間中のダウンロード数。
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