imaseリクエスト急増でV2/あいみょんSg発売週で再浮上3位/A・ジルベルトさん追悼で名曲急伸【エアモニ】
2023年6月14日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2023年6月5日〜6月11日プランテック調べ)では、imase「Nagisa」が先週に続き1位を獲得した。
新世代男性アーティストによる5月26日配信リリースの同曲は、多数局でパワープレイに選出されていることにより、オンエアは前週から更に1.4倍に増加。圧倒的なオンエア数で2週連続首位となった。
注目すべきはリクエストオンエア数の推移で、その数は前週から2.5倍とこちらも大きく増加。特にパワープレイ選出局で顕著に増えており、リスナーからの注目度が高まっていることが分かる。ラジオ鳴りの良い楽曲も相まって、大量オンエアによる訴求効果がしっかり表れている模様だ。勢いこのまま他局へもオンエアが波及していくことを期待したい。
2位は森大翔「たいしたもんだよ」が前週3位からワンランク上昇した。卓越したギターテクニックを併せ持つ19歳の新世代シンガーソングライターが、5月31日にリリースした1stアルバム「69 Jewel Beetle」からの同曲。こちらも多数局でのパワープレイ選出によって大量オンエアをキープしており、特にFM FUKUOKAでは総数のおよそ3割を占める大量オンエアを獲得している。現状は局地的なオンエアに支えられての上位死守であるが、今後オンエアをどこまで波及させられるか注目したい。
3位はあいみょん「愛の花」が前週16位から浮上した。今週6月7日リリースの同シングル表題曲は、4月5日の先行配信から更に先駆け、主題歌に起用したNHK連続テレビ小説「らんまん」の放送開始と同日4月3日にラジオオンエアが開始されると、各局こぞってオンエアを開始し同週4月3日〜4月9日チャートで4位に初登場。その後も大量オンエアをキープし続け、シングル発売週を迎えた今週、最高位となるTOP3入りを果たした。
チャートイン10週目となる長期オンエアながら、ラジオ解禁以降、常に多くのリクエストオンエアがあるなど、さすがの高い注目度を維持している。今週は全体の90.3%となる広範囲のステーションでオンエアを獲得し(FMでは100%)、最も広く注目された曲となった。この先もしばらく大量オンエアは続くだろう。
アストラッド・ジルベルトさん追悼、「イパネマの娘」ほかボサノバの名曲が急伸
今週もまた世界的なレジェンドシンガーの訃報があった。ボサノバの女王、アストラッド・ジルベルト氏が6月5日に亡くなった。83歳だった。6日深夜に悲報が伝えらたことを受け、翌7日の早朝より関連楽曲のオンエアが伸長。今週のチャートに3曲がチャートインした他、代表曲・ボサノバの名曲の数々が広い範囲でオンエアされた。
夫とのデュエットによるスタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト名義でのオリジナル版「イパネマの娘」(アストラッド氏は参加しているもののクレジットされていない)は60位に浮上。その後ソロシングルとしてリリースされたアストラッド・ジルベルト名義での同曲「イパネマの娘」は70位にチャートインした。仮にどちらかのバージョンにオンエアが集約していた場合、24位まで浮上することからもその注目度の高さが窺える。
また、ソロ名義での「おいしい水」が192位に登場した他、チャート圏外ながらアストラッド・ジルベルト&ワルター・ワンダレイ「グッバイ・サドネス」、ソロからの「ソー・ナイス(サマー・サンバ)」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」「ブラジリアン・タペストリー」などが複数番組でオンエアされた。
これらは毎年、特に夏を中心に定期的にオンエアされるボサノバ界および音楽史上における名曲だ。今年も彼女の涼し気な歌声が夏の暑さを和らげてくれるであろうが、奇しくも少し早い時期に聴くこととなってしまった。
RADIO ON AIR DATA
(集計期間:2023年6月5日〜6月11日)
1位「Nagisa」imase
2位「たいしたもんだよ」森大翔
3位「愛の花」あいみょん
4位「ポピュラー」ザ・ウィークエンド, マドンナ, プレイボーイ・カルティ
5位「Starting Over」sumika
5位「アイドル」YOASOBI
7位「ダンス・ザ・ナイト」デュア・リパ
8位「儚くない」SUPER BEAVER
9位「会いにいこう」UA
10位「青梅」クリープハイプ
10位「いつか花になる」結城佑莉
ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。