Mrs.GREEN APPLE新曲が完勝/10-FEET「第ゼロ感」が32週連続チャートイン、映画ヒットとオンエアの関連性は?【エアモニ】
2023年6月28日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2023年6月19日~6月25日プランテック調べ)では、Mrs.GREEN APPLE「Magic」が1位を獲得した。
“コカ・コーラCoke STUDIOキャンペーンソング”として自身出演のテレビCMも大量投下中の同曲は、6月13日の配信リリースとともに各局でいっせいにオンエアが開始されると、前週6位でチャートデビュー。2週目を迎えた今週、オンエア数は前週のおよそ4.5倍へと急伸し、2位以下と優に2倍以上の大差をつけての圧勝となった。
調査対象となる全てのステーションでオンエアを獲得しつつ、FM/AM別の両チャート、および札幌地区を除く全エリアで首位と、まんべんなく広い範囲での大量オンエアはさすがの注目度だ。リクエストオンエアも前週より増加するなど、リスナーからの注目度も増していることが窺える。
また、7月5日にリリースを控えるアルバム「ANTENNA」より「ケセラセラ」(78位→40位)、そして2018年リリースの夏ソング「青と夏」(-位→112位)もオンエアが増えはじめ同時チャートインしており、アルバムに向けて理想的な盛り上がりを見せているのも見逃せない。今後しばらくの間、Mrs.GREEN APPLEの楽曲を耳にする機会は増えそうだ。
2位はimase「Nagisa」が前週ポジションをキープした。新世代男性アーティストが5月26日に配信リリースした同曲は、多数局で6月度のパワープレイに選ばれていることから今週も大量オンエアを継続。オンエア数自体は減少傾向にあるものの、変わらず安定数のリクエストオンエアを獲得している点は特筆すべきだろう。ラジオリスナーにもファン層が確立されたことが窺える。
3位は森大翔「たいしたもんだよ」が同じく前週ポジションを死守した。19歳シンガーソングライターが5月31日にリリースした1stアルバムからの同曲は、こちらも多数局でのパワープレイ選出により大量オンエアをキープ。今週は初週同様にゲスト/コメント出演がいくつか確認されており、これも奏功しFM AICHI等これまでなかったステーションでの新規オンエア獲得が見られている。大量オンエアが約束された残り一週でどこまで訴求できるか注目したい。
上半期1位の10-FEET「第ゼロ感」が32週目へ、映画ヒットとの関連性は?
先日発表した「2023年上半期ラジオ・オンエア・チャート」にて1位となった10-FEET「第ゼロ感」が、今週も87位にチャートインした。配信限定シングルとして2022年11月9日にリリースされ、同週11月7日~11月13日チャートで21位に初登場して以来、今週で実に32週目の連続チャートインとなる。しかも常にTOP100圏内をキープしているのだ。
「第ゼロ感」はその後アルバム「コリンズ」に収録され、同リリース週であった昨年12月12日~12月18日チャートで3位へ浮上。同年末の音楽特番でテレビ初パフォーマンスを披露するなどの注目を経て、年末年始の12月26日~1/8合算チャートでは最高位となる2位へと浮上した。
しかし、「第ゼロ感」のロングヒットを語るに欠かせないのが、同曲をエンディング主題歌に起用した映画『THE FIRST SLAM DUNK』だろう。2022年12月3日に公開してから国内はおろかアジア圏を中心とする海外でも大ヒットする注目作だ。
同映画の公開翌週には突如、「第ゼロ感」のリクエストオンエアが倍増。その後も映画が興行ランキングTOP3を維持し続けた今年2月の中旬まで、毎週1、2を争うほどのリクエストオンエア数があった。このことからも、映画のヒットと同曲への注目度が大きく関係していることが分かる。
今月上旬には映画『THE FIRST SLAM DUNK』の国内動員数が1,000万人を突破するニュースが伝えられたが、映画に関する情報は昨今落ち着きを見せ始めている。ただ、楽曲「第ゼロ感」は未だヒットを続けており、ラジオ・オンエア・チャート初登場時から今週まで毎週、欠かすことなくリクエストオンエアがある(2023上半期集計でも最多)ことや、他セールスチャートでも上位にランクし続けていることから、まだまだ注目は続きそうだ。ラジオでの大量露出や映画の大ヒットをきっかけに楽曲が訴求し、楽曲そのものの魅力が音楽ファンへと浸透し心をつかみ続けている。下半期もオンエアを獲得し続け年間チャートを制するのか否か、引き続き注目したい。
RADIO ON AIR DATA
(集計期間:2023年6月19日~6月25日)
1位「Magic」Mrs.GREEN APPLE
2位「Nagisa」imase
3位「たいしたもんだよ」森大翔
4位「アイドル」YOASOBI
5位「儚くない」SUPER BEAVER
6位「happy ending」eill
7位「ダンス・ザ・ナイト」デュア・リパ
8位「線香花火 feat.幾田りら」佐藤千亜妃
9位「スマイルあげない」ano
10位「Melody」Asilo
ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。