山下達郎、米津玄師が新Sg発売週で1、2位へ/今週も訃報相次ぎ…音楽史に遺る名曲が急伸【エアモニ】
2023年8月2日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2023年7月24日~7月30日プランテック調べ)では、山下 達郎「Sync Of Summer」が1位を獲得した。
6月に大量放映されていたテレビCM“キリン 午後の紅茶 CMソング”として書き下ろされた同曲。ラジオでは7月9日放送のJFN系列「山下達郎の楽天カード サンデー・ソングブック」にて紹介されると、翌日より他番組でもオンエアが開始され、前々週7月10日~7月16日チャートで9位に初登場。そのまま大量オンエアをキープしつつ、26日にリリースを迎えた今週、オンエアは4.7倍に急伸し前週10位から首位へと上り詰めた。
調査対象となる90.3%のステーション、および全てのFM局でオンエアを獲得しつつ、リクエストオンエア数も緑黄色社会「サマータイムシンデレラ」(4位)、YOASOBI「アイドル」(18位)と並んで最多と、さすがの注目度だ。前々週に「踊ろよフィッシュ」、その前の週に「RIDE ON TIME」がそれぞれチャート圏内へ浮上するなど、これら夏ソングのオンエアも今後さらに増えてくるだろう。新曲含め、この先しばらく山下 達郎の声が聴けそうだ。
2位は米津 玄師「地球儀」が前週3位から上昇した。宮﨑駿監督「君たちはどう生きるか」主題歌として書き下ろされた同曲は、7月17日の配信リリースとともに大量オンエアを獲得し前週チャートに初登場。こちらも今週26日にシングルCDリリースを迎えたことで、オンエアは1.8倍に伸長したかっこうだ。
前週より若干範囲を狭めたものの、1位曲を上回る調査対象93.5%のステーションでオンエアを獲得しており、今週最も広い範囲で注目された。また、前回トピックで触れたリクエストオンエア数も純増していることから、大量オンエアはまだまだ持続することが予想される。
3位はYUTORI-SEDAI「ぎゅっとして、」が前週2位からダウンした。多数局で7月度の月間パワープレイに選出されていることにより、今週も大量オンエアを維持している同曲。既にピークは過ぎパワープレイ選出局のみでのオンエアとなったものの、変わらず一定のリクエストオンエアが見られるのは、リスナーに安定した支持層を築き上げた証だろう。次回作での動きにも注目したい。
今週も訃報相次ぐ…シンニード・オコナー氏、イーグルスの代表曲がチャートイン
前週のジェーン・バーキンさん、トニー・ベネットさんに続き、今週も悲報が相次いだ。シンニード・オコナーさん、ランディ・マイズナーさんの訃報が届き、両氏が音楽史に遺した名曲のオンエアが急伸。それぞれTOP200圏内にチャートインした。
アイルランド出身のシンニード・オコナーさん(56)が亡くなったことが7月26日、地元メディアに報じられ、27日より代表曲「愛の哀しみ(Nothing Compares 2 U)」のオンエアが加熱。今週のチャート19位にまで浮上した。
各番組が追悼する中、30日放送の「Barakan Beat」(interfm)および「SAPPORO HOT 100」(FM NORTH WAVE)では複数曲をオンエア。追悼コーナーを設け、同氏が物議を醸すことを厭わず、世界の問題にいち早く声をあげてきた存在であったことを紹介した。「Barakan Beat」では、リスナーからのメールとともに「トラブル・ウィル・スーン・ビー・オーヴァー」「ウォー」をオンエア。「SAPPORO HOT 100」では「愛の哀しみ」とともに「永遠(とわ)の人に捧げる歌」「ジス・イズ・ア・レベル・ソング」をオンエアした。
また同じく26日、イーグルスの創設メンバーの一人でベーシストだったランディ・マイズナーさんが亡くなった。77歳だった。
同氏が共作しリードボーカルを務めた「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」が157位へと浮上。この他、そのベースプレイを聴くことができる「ホテル・カリフォルニア」「テイク・イット・イージー」「我が愛の至上(Best of My Love)」といった名曲も、チャートインこそなかったものの複数番組がオンエアした。ほとんどは追悼オンエアであったものの、訃報が届く以前の24~26日にも複数オンエアがあるなど、これらの楽曲がラジオリスナーお馴染みのロック史に輝く名曲であることを改めて窺わせるものとなった。
なお、今週はこの他、祭りや花火ソングが多数チャートインしており、夏の風物詩を楽しむと同時に故人の功績を称える役目も担った。
RADIO ON AIR DATA
(集計期間:2023年7月24日~7月30日)
1位「Sync Of Summer」山下 達郎
2位「地球儀」米津 玄師
3位「ぎゅっとして、」YUTORI-SEDAI
4位「サマータイムシンデレラ」緑黄色社会
5位「NEWSmile」JO1
6位「Magic」Mrs. GREEN APPLE
7位「盆ギリ恋歌」サザンオールスターズ
8位「sugar」由薫
9位「SENA」Haruy
10位「Seven(feat. Latto)」Jung Kook
10位「ナントカ流星群」SHO-SENSEI!!
ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。