激闘の末…サザン初登場1位/宇多田2位へ急伸/THE RAMPAGEも3位初登場/花火ソングがOA咲き誇り【エアモニ】
2023年8月9日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2023年7月31日~8月6日プランテック調べ)では、サザンオールスターズ「歌えニッポンの空」が1位を獲得した。
3ヶ月連続配信リリースの第2弾となる同曲は、8月2日のリリースに先駆け7月31日にラジオ解禁されると、各局・番組がいっせいにオンエアを開始。その後も勢いそのままに大量オンエアを維持し、堂々の初登場首位を飾った。調査対象の96.8%となるステーションおよび全てのFM局でのオンエア、さらには次位と並ぶ最多リクエストオンエア数の獲得と、さすがの注目度となった。
また、前作「盆ギリ恋歌」(7位→25位)に加え、「真夏の果実」(157位→139位)、「希望の轍」(-位→159位)、「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」(-位→172位)、「エロティカ・セブン」(-位→190位)といった往年の夏ソングも順調にオンエアが急伸している。45周年の夏に相応しい盛り上がりをみせ始めるなど、今年はアツいサザンの夏になりそうだ。
2位は宇多田 ヒカル「Gold ~また逢う日まで~」が前週13位から浮上した。映画『キングダム 運命の炎』主題歌として書き下ろされた同曲。7月中旬より幾つかのラジオ番組で順次先行解禁されていたなか、同28日にデジタルリリースされると、FMを中心に各局・番組で本格的にオンエアが開始。前週チャートにて初登場した。
映画公開と同日の金曜日リリースだったため実質的な初週となる今週は、さらにオンエアを拡大し90.3%のステーション、および全FM局でのオンエアを獲得。リクエストオンエア数も前述のとおり1位曲と並び今週最多となる注目度だった。
ちなみに、オンエア数で見ると通常週では断トツ首位となる規模だったものの、1位曲が更にそれを上回ったかっこうだ。今週は上位2曲が圧倒的なオンエアを獲得する激戦であったことも特筆しておきたい。
3位はTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE「Summer Riot ~熱帯夜~」が初登場した。8月2日に両A面シングルとしてリリースされた同曲。メンバー・与那嶺瑠唯が登場した7月28日放送のTOKYO FM「太田胃散 presents Friday Night Party」での初解禁を経て、同31日の配信リリースと同時に広い範囲でオンエアが開始。リリース週ともあって多数局・番組でのコメントゲスト出演もみられた。
また、ラジオ日本、ラジオ大阪 OBC、東海ラジオ、CBCラジオにて多数オンエアを獲得しており、AMチャートでは緑黄色社会「サマータイムシンデレラ」(総合4位)やサザンの新曲を抑えての1位であった。
シーズン本格到来、“花火ソング”がチャート上位に打ちあがる
記録的な暑さが日本列島を包み込み、ラジオ・オンエア・チャート上では新旧サマーソングが出揃うなか、各地で花火大会シーズンが本格化した今週、花火ソングの名曲達が上位へと浮上し始めた。
最高位を飾ったDAOKO × 米津 玄師「打上花火」(56位→16位)は、2017年のリリース以降、最も定番の花火ソングだ。例年この時期に一番オンエアが伸びる曲で、今年も他を凌ぎ最多数オンエアとなった。
続いてaiko「花火」(36位→21位)とMr.Children「HANABI」(87位→34位)も欠かせない曲で、今週しっかりとオンエアの伸長が見られた。特に後者は関連曲で最もリクエストオンエアの多かった曲で、広い世代に愛されていることが窺える。
この他、洋楽ではお馴染みのケイティ・ペリー「ファイヤーワーク」(63位→86位)や、DREAMS COME TRUEの懐かしい1992年リリースのアルバム曲「あの夏の花火」(101位→190位)は、既に前週にオンエアのピークを迎えていたものの、今週もチャート圏内に留まった。
今後も多数の花火大会が予定されており、久々4年ぶりの開催であるところも多いだろう。上述曲のオンエア数がここ数年の同時期で一番多いことからも、各地での盛り上がりが容易に想像できる。他にも夏ソングに祭ソングにと、夏期シーズンソングが満載な昨今のラジオ・オンエア・チャート。台風も気になるところだが、次週もリアル共々夏気分を味わえることを期待したい。
RADIO ON AIR DATA
(集計期間:2023年7月31日~8月6日)
1位「歌えニッポンの空」サザンオールスターズ
2位「Gold ~また逢う日まで~」宇多田 ヒカル
3位「Summer Riot ~熱帯夜~」THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
4位「サマータイムシンデレラ」緑黄色社会
5位「自由のショート」ハク。
6位「地球儀」米津 玄師
7位「Sync Of Summer」山下 達郎
8位「向日葵」Ado
9位「Moon」Perfume
10位「Seven(feat. Latto)」Jung Kook
ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。