ヤングスキニーSNSヒット曲が1位/Number_i再伸で2位/NCT WISHが3位死守/卒業・追悼…時事ソングが急伸【エアモニ】
2024年3月13日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2024年3月4日〜3月10日プランテック調べ)では、ヤングスキニー「ベランダ feat. 戦慄かなの」が1位を獲得した。
3月13日リリースのメジャー2nd EP「不器用な私だから」に収録の同曲。2月14日の配信リリースとともにオンエアが開始され同週2月12日〜2月18日チャートで191位に初登場すると、その後、53位、29位と週毎に伸長。同曲のテンポとピッチを上げた“sped upバージョン”がSNSでヒットし3月8日に緊急配信リリースされた今週、オンエアはさらに急伸し首位へと上り詰めた。
sped upバージョンのSNSヒットも影響してか、今週からリクエストオンエアが確認され始めている点は特筆すべきだろう。楽曲が波及している証だ。定期コーナー/番組枠を中心にオンエアを積み上げ、調査対象の87.1%となるステーションでのオンエア獲得だが、EPリリース週を迎える次週、さらなる波及が見られるか注目だ。
2位はNumber_i「GOAT」が前週99位より急浮上した。平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太によるグループが、1月1日に配信リリースした同曲。リリース週から5週連続チャートインを経て圏外となるも、その後も一定数のオンエアを獲得し続けるなか前週チャートに再登場。同曲収録の1stシングル「GOAT」が3月6日にCDリリースされたことを受け、今週大きくオンエアが急伸した。
チャート圏外期間もリクエストオンエアが定期的に確認されてきたことから、ファンダムの根強さが分かるが、CDリリース週を迎えた今週、特に多数リクエストが集まったことは想像に容易いだろう。その反面、48.4%と局地的なステーションにおける定期コーナー/番組枠でのオンエアとなっているため、今後はより一般層へ訴求すべく、広い範囲でのオンエア獲得に期待したい。
3位はNCT WISH「WISH」が前週1位からのダウンとなった。グローバルボーイズグループ、NCT“最後のチーム”が日本1stシングルとして2月28日にリリースした同曲。FM Osaka、e-radio、Love FM、FM-NIIGATA、CBCラジオなど、複数局で3月度の月間パワープレイに選出されていることから引き続き大量オンエアをキープしたものの、オンエア数は前週より半減するなど既にオンエアピークは過ぎ、61.3%のステーションでのオンエア獲得となった。ファンダムの力でリクエストオンエア獲得なるか、次週以降の動きに注目だ。
卒業、チャリティ、雪、追悼…時事ソングが相次ぎチャートイン
様々なイベントや事象があった今週、それぞれに関連した楽曲のオンエアが都度急伸し、多種多様な楽曲がチャートに顔を揃えた。
まずは、本格的な卒業シーズン到来に伴い今年も関連曲が急伸。最も代表するレミオロメン「3月9日」は、今週最多となるリクエストオンエア獲得とともに6位へと浮上した。今週最も広範囲となる調査対象の96.8%のステーションでオンエアを獲得しており、さらには藤巻 亮太のソロバージョンも194位にチャートインするなど、同曲がこの時期に如何に重要な曲かを改めて窺わせる結果となった。
卒業関連ではこの他、松任谷 由実「卒業写真」(62位)、尾崎 豊「卒業」(62位)、海援隊「贈る言葉」(71位)、斉藤 由貴「卒業」(75位)、松田 聖子「制服」(126位)、川嶋 あい「旅立ちの日に…」(144位)、Speed「my graduation」(158位)などがチャートイン。それぞれの船出を祝った。
また、41位には突如、COMPLEX「BE MY BABY」が登場した。1月1日に起きた能登半島地震の復興支援を目的とした公演【日本一心】の開催発表を受けてのことだ。吉川晃司と布袋寅泰の再融合は、東日本大震災のチャリティーライブを行った2011年以来となる。同曲に加え「恋をとめないで」(144位)も同時チャートインするなど、その注目度の高さを窺わせた。
8日には、3月にめずらしく東京都心や神奈川で積雪が観測された。季節外れ、とまではいかないものの“東京で見る雪はこれが最後”になるだろう、ということでイルカ「なごり雪」が118位へと浮上した。ちなみにFm yokohamaでは今週4番目に多くオンエアされた曲となった。
同じく8日、漫画家の鳥山明さんの訃報が伝えられ、日本のみならず世界のアニメファンが悲しみに暮れた。これを受け、各番組が代表作「ドラゴンボール」関連曲をオンエア。チャートインすることとなった影山 ヒロノブ「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(158位)、高橋 洋樹「摩訶不思議アドベンチャー!」(173位)、影山 ヒロノブ「僕達は天使だった」(194位)とともに氏の急逝を悼んだ。
RADIO ON AIR DATA
(集計期間:2024年3月4日〜3月10日)
1位「ベランダ feat. 戦慄かなの」ヤングスキニー
2位「GOAT」Number_i
3位「WISH」NCT WISH
4位「Parade」MAZZEL
5位「少しだけ」五十嵐ハル
6位「3月9日」レミオロメン
7位「テキサス・ホールデム」ビヨンセ
8位「タイムパラドックス」Vaundy
9位「!」サバシスター
10位「ドクター(ワーク・イット・アウト)」ファレル・ウィリアムス x マイリ—・サイラス
ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。