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藤井 風が2連覇/TUBE×Gackt急浮上の2位/五十嵐ハル大量OAで新規ファン流入/宇多田デビュー曲が再TOP10入り【エアモニ】

チャート プランテック

プランテック

2024年4月3日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2024年3月25日〜3月31日プランテック調べ)では、藤井 風「満ちてゆく」が1位を獲得した。

3月22日公開の映画『四月になれば彼女は』主題歌として書き下ろされた同曲。同15日の配信リリースとともに各局でいっせいにオンエアが開始され、3月11日〜3月17日チャートで12位に初登場すると、映画公開週となった前週では調査対象となる全局でオンエアを獲得し1位へ浮上。今週はオンエア数こそ減じたものの、変わらず87.1%と最広範囲のステーションでオンエアを獲得し2連覇となった。

リクエストオンエアも前週に続きダントツの最多数となっている点は、繰り返しとなるがロングヒットの兆候と言えるだろう。この時期恒例の桜/春ソング群にも勝るリクエストオンエア数や、各局バランス良く積み上げていることから推測される非プロモーションの自然なオンエア数からも、その注目度の高さが窺える。

2位はTUBE × Gackt「サヨナラのかわりに」が前週164位から急上昇した。昨年12月放送の音楽TV番組で初披露された、両者共作による書下ろしの同新曲。2月7日の先行配信からさらに先行して1月15日放送の番組「前田亘輝YOU達HAPPY」(FM NACK5)で解禁されると、少しずつオンエアは広がり2月5日〜2月11日チャートで88位に初登場するも翌週は圏外へ。シングルリリースの前週2月19日〜2月25日チャートで再び73位に再登場し、リリース週だった翌2月26日〜3月3日チャートでは63位に浮上。その後もチャートインを続け、連続6週目となる今週いっきに伸長したかっこうだ。

オンエアは全体の3割弱のステーションにおける特定番組で多くみられた。局地的な範囲でのまとまったオンエア獲得だが、大量オンエアによる効果は表れており、今週からリクエストオンエアが確認されていることから認知を広め始めたことが分かる。次週以降さらに広範囲でのオンエア波及に期待したい。

3位は五十嵐ハル「少しだけ」が前週5位から浮上した。元警察官の福島県出身シンガーソングライターによる、3月1日配信リリースの同曲。FM NACK5、FM FUJI、Kiss FM、AIR-G’、FM-NIIGATAなどで3月度の月間パワープレイに選出され、2月26日〜3月3日チャートで40位発進すると翌週より3週続けて5位をキープ。5週目を迎えた今週、オンエア数こそ減じたものの初のTOP3入りとなった。

オンエア解禁当初から今週に至るまで安定多数のリクエストオンエアが確認されているのは、SNS総再生数1,800万回を記録するなど既に若い世代を中心に認知されていた証だが、大量オンエアによる訴求効果がしっかり表れている点も特筆すべきだろう。YouTube上のMVにはラジオで聴いて知った新規流入が多々あることが、そのコメント欄から窺える。

宇多田ヒカル「automatic」がTOP10に再登場、あの番組が一夜限り復活へ

今週のチャートでは宇多田ヒカル「automatic」が9位に再浮上した。

1998年12月にリリースされた同デビュー曲は、J-POP史を変えたとも評される楽曲であり、当時のラジオでも大量にオンエアされたことは既知の通り。よって、毎週確実にどこかの局・番組で一定数のオンエアがあり、現に今年1月15日〜1月21日チャートでも184位にチャートインをしているほどラジオでは超定番曲の一つだ。そんな同曲の“2024 Mix”が3月22日に配信リリースされ、今回のオンエア急伸に至った。

4月10日にリリースを控えるデビュー25周年記念の初のオールタイムベストアルバム「SCIENCE FICTION」より、先行配信リリースされた形の同曲。前週はチャート圏外だったものの今週に入ってからオンエアが増え始めると、結果的に前週比で660%増となったかっこうだ。実際には今回の新たなMIXとオリジナルバージョンを合算してのオンエア数となるが、調査対象となる全ステーションの74.2%、FMでは95.5%でのオンエアを獲得しているなどさすがの注目度だ。

桜の季節にともない今週177位に同時チャートインしている「SAKURAドロップス」も然ることながら、次週からは同ベストアルバムの発売に向けて更に別曲のオンエアも増えてくることだろう。さらには、デビュー当時放送されていたレギュラーラジオ番組「宇多田ヒカルのトレビアン・ボヘミアン」が一夜限り復活し、4月10日よりJFL系列で順次放送されることも決定している。

J-POP史、そしてラジオ史にとって最重要アーティストの一人となる宇多田ヒカルだが、この先もしばらくラジオ界を賑わせてくれそうだ。

RADIO ON AIR DATA

(集計期間:2024年3月25日〜3月31日)

1位「満ちてゆく」藤井 風
2位「サヨナラのかわりに」TUBE × Gackt
3位「少しだけ」五十嵐ハル
4位「テキサス・ホールデム」ビヨンセ
5位「ナイスアイディア!」緑黄色社会
6位「Bling-Bang-Bang-Born」Creepy Nuts
7位「WISH」NCT WISH
8位「最幸のふたり」竹内 アンナ
9位「Water Carrier」Kroi
9位「automatic」宇多田 ヒカル

ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング

調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。

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