iriのドラマ曲1位/ATEEZとBE:FIRST共演で2位/ガガ&ブルーノ再伸3位で長期ヒットの傾向/コラボ曲が興隆【エアモニ】

チャート プランテック

2024年9月11日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2024年9月2日〜9月8日プランテック調べ)では、iri「Swamp」が1位を獲得した。

ドラマ「スカイキャッスル」の主題歌として書き下ろされた同曲は、8月14日の配信リリースとともにラジオオンエアが開始され、同週8月12日〜8月18日チャートで86位に初登場。その後、週を追うごとにオンエアを伸ばしていきチャートイン4週目となった今週、43%のオンエア増をみせ前週5位から首位へと上り詰めた。

20位から5位へと飛躍した前週に続き、今週も多数の帯コーナー/番組といった定期オンエア枠でそれぞれまとまった数を積み上げており、調査対象の61.3%のステーションでのオンエア獲得となった。特にinterfm、Love FM、FM-NIIGATA、FM Osakaなどでは局地的な大量オンエアが確認され、その数はオンエア総数の6割以上を占めている。

MV上のコメント欄からは、ドラマからの新規ファンが多数確認されるなかラジオで知ったファンも少なからずいることがうかがえる。より広範囲でのオンエア獲得により、さらなる新規ファン開拓を見込めるため、次週以降のアクションにも期待したい。

2位はATEEZ X BE:FIRST「Royal」が初登場した。KQ ENTERTAINMENT所属の韓国の8人組と、BMSG所属の7人組による注目のコラボレーションとなった同曲。こちらも帯コーナー/番組など定期オンエア枠での積み上げを基盤に大量オンエアを獲得しており、オンエア数にして2回という僅差で1位を譲ったかっこうだ。

同じくinterfm、Love FM、FM-NIIGATA、FM Osaka、FM FUJIなどでの局地的な大量オンエアが確認されるなか、調査対象の64.5%のステーションでのオンエア獲得だ。大きかったであろうファンダムの動きはあまり反映されなかった様子で、より広範囲へのプロモーションによりリクエスト数の増加、およびオンエア波及していくことを期待したい。

3位はレディー・ガガ & ブルーノ・マーズ「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」が再浮上した。8月16日のリリースから順次オンエア範囲を拡大させ、前々週8月19日〜8月25日チャートでは洋楽13週ぶりとなるTOP3入りを果たした同曲。前週7位へとダウンするも、再び11%のオンエア増をみせ見事に返り咲いた。

調査対象の71%、FMでは95.5%となるステーションでオンエアを獲得しており、チャートイン4週目ながら上位3曲中で最も広範囲で注目されるに至った。グローバル規模の大型コラボであることも然りだが、初期から広範囲でのオンエア獲得が奏功してのことだろう、引き続き多数確認されているリクエストオンエアもTOP3中でダントツの最多だ。リスナー/番組両サイドからの高い注目度を維持し、当初の予想通り久々の洋楽ロングヒットが見えてきたかっこうだ。

コラボレーションが興隆、上位30曲の4分の1以上がコラボ曲に

相乗効果が期待されるコラボレーションが、国内外および多ジャンルにわたり盛んに行われている昨今だが、今週のオンエアチャートでは上位30曲中4分の1以上をコラボ楽曲が占める結果となった。

前述の通り、日韓ボーイズグループが共演したATEEZ X BE:FIRST「Royal」(-位→2位)と、世界的スターの共演によるレディー・ガガ & ブルーノ・マーズ「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」(7位→3位)といった2曲がTOP3入りした他、30位以内に実に計8曲がチャートインしている。

ビッケブランカが9月4日にリリースしたアルバム「Knightclub」より、先行曲「Yomigaeri(with 槇原敬之&絢香)」が前週29位から12位へと浮上した。アルバム発売週におけるオンエア伸長だが、コラボ効果かリクエストオンエアも複数確認されている。

続いて、秦 基博×sumikaによる「ハローサーリアル」が15位にチャートイン。こちらもコラボ効果は大きく、多数のリクエストオンエアが確認された。秦が11月にリリースするコラボアルバムより9月4日に先行配信された同曲だが、ラジオ先行解禁され前週66位に初登場していた。アルバムからは今後、別収録曲のオンエアも順次スタートすることだろう。

また、SNS出身アーティストの共演となる、なとり & imase「メロドラマ」が8月30日に配信リリースされ今週チャートで健闘。30位に初登場した。同曲は日産90周年記念ムービー「NISSAN LOVE STORY」の主題歌となっており、同ムービーには俳優の眞栄田 郷敦、見上 愛が出演するなどでも話題。同世代における多ジャンルのコラボレーションプロジェクトとなっている。

なお、海外勢からはさらに、サム・スミス「ステイ・ウィズ・ミー feat. Hikaru Utada」(10位→18位)、ゼッド「ラッキー(feat.レミ・ウルフ)」(38位→19位)、コールドプレイ, リトル・シムズ, バーナ・ボーイ, エリアナ, ティニ「ウィー・プレイ」(21位→20位)が上位にチャートインした。

グローバルでは数年前よりコラボレーションが盛んで、ビッグネームのシングルリリース時には、ほぼ全てにフィーチャリングアーティストを迎えていると言っても過言ではないだろう。日本でも更にコラボレーションが増える傾向にあることが今週のチャートからうかがえる。

RADIO ON AIR DATA(集計期間:2024年9月2日〜9月8日)

1.Swamp / iri
2.Royal / ATEEZ X BE:FIRST
3.ダイ・ウィズ・ア・スマイル / レディー・ガガ & ブルーノ・マーズ
4.ジャンヌ・ダルクによろしく / サザンオールスターズ
5.in the pocket / Mr.Children
6.skirt / aiko
7.strawberry / BUMP OF CHICKEN
8.ノー・プロブレムス / ジンジャー・ルート
9.歌を贈ろう / 竹内 まりや
10.KING KONG / TREASURE

ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング

調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。

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