ロゼ&B・マーズ今年初の洋楽V2/ヨルシカ 3週目で2位へ/jo0ji新規ファン開拓露わに/洋楽コラボ興隆【エアモニ】
2024年12月4日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2024年11月25日~12月1日プランテック調べ)では、ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」が1位を獲得した。
12月6日にリリースを控えるロゼのスタジオアルバム「rosie」よりリードシングルとなる同曲は、10月18日の配信リリース以降、広くオンエアを獲得し続け今週でチャートイン7週目。そのうち6週は連続してTOP3圏内を維持するなど大量オンエアをキープしつつ、洋楽では今年初、そして昨年11月のザ・ビートルズ「ナウ・アンド・ゼン」以来となる2週連続首位の快挙を成した。
調査対象の8割以上、かつFMでは95.5%のステーションと広い範囲でのオンエアを維持しつつ、相変わらずリクエストオンエアが全国各地で確認されるなど、リスナーからの根強い支持もオンエアを後押ししているようだ。アルバムから2曲目の先行公開となる「ナンバー・ワン・ガール」も今週53位に初登場。いよいよアルバムリリースを迎える次週以降の勢いにも注目だ。
2位はヨルシカ「太陽」が前週15位から上昇した。映画『正体』主題歌に起用された同曲は、11月22日のデジタルリリースに大きく先がけ、12日放送のFM802「ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-」にて初オンエア。他局・番組でも翌13日よりラジオ先行オンエアが開始されると、前々週11月11日~11月17日チャートにて75位に初登場。3週目を迎えた今週、映画公開週ともあり注目され、前週比204%のオンエア増となった。
FMを中心に調査対象61.3%のステーションでのオンエア獲得と若干偏りがあるものの、ラジオ解禁以降、週を追うごとにオンエア範囲を広げる波及がみられている。前作「アポリア」(97位→95位)も引き続きチャートインするなか、4週目となる次週のアクションにも期待したい。
3位はjo0ji「ワークソング」が前週ポジションをキープした。鳥取県出身SSWが10月30日に配信リリースした同曲は、多数局で11月度の月間パワープレイに選出され今週も大量オンエアを維持。チャートイン5週目ながら前週よりオンエア獲得ステーション数を再伸させつつ、これまで確認されなかったFM FUKUOKAでの初オンエアを獲得している。
局地的ながら長期大量オンエアにより新規ファンを獲得し続けている点は特筆すべきで、YouTube上の動画には今週もラジオで知って訪れたユーザーによる新たな書き込みが増えている。本作の大量オンエアにより、jo0jiというアーティストの認知度を高めることに成功したと言えよう。
洋楽大物コラボ曲が興隆、ロゼやレディー・ガガに続くロングヒットを狙う
今週のチャートでは、トップ独走中のロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」に続けとばかりに洋楽ビッグネームによるコラボレーション楽曲が目立った。
ピットブル x ボン・ジョヴィ「ナウ・オア・ネヴァー」(20位→28位)は、ボン・ジョヴィのヒット曲「イッツ・マイ・ライフ」をリミックスしたもの。11月15日放送のJ-WAVE「START LINE」での初オンエアを皮切りに少しずつ波及していき前週チャートに初登場。今週、オンエア数は若干減じたものの、オンエア獲得ステーション数を増やしつつリクエストオンエアも確認され始めている。
ボン・ジョヴィはベストアルバムの発売と重なり、「リビン・オン・ア・プレイヤー」(26位→41位)、そして原曲の「イッツ・マイ・ライフ」(161位→95位)も同時チャートイン中。さらなる相乗効果に期待したいところだ。
ケンドリック・ラマーが11月22日にリリースしたアルバム「GNX」からは、シザをフィーチャーした「ルーサー」が今週29位に初登場。続いてエルトン・ジョン&ブランディ・カーライル「ネヴァー・トゥー・レイト」(53位→34位)は、ドキュメンタリー「エルトン・ジョン:Never Too Late」のために書き下ろされた曲で、11月15日の配信リリースを経て前週チャートに初登場し、今週さらにオンエアを伸ばした。
そしてロングヒット中のレディー・ガガ & ブルーノ・マーズ「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」(97位→50位)は、8月の配信リリースより継続して多数オンエアを獲得。今週でチャートイン16週目を迎えるなかでの再伸長となった。未だリクエストオンエアも確認されるなどリスナーからの支持を得ており、まだしばらくチャートインは続くとみられる。
というわけで、ブルーノ・マーズはロゼとレディー・ガガとのコラボ曲でロングヒットを記録中だ。前者は中毒性のある今どきの曲で、後者は往年の聴かせる曲と、全くタイプの異なる音楽で世界中の音楽ファンを虜にしている。2025年は“ブルーノ・マーズとのコラボ”がグローバルヒットの要になりそうな予感だ。
RADIO ON AIR DATA(集計期間:2024年11月25日~12月1日)
1.APT. / ロゼ & ブルーノ・マーズ
2.太陽 / ヨルシカ
3.ワークソング / jo0ji
4.Azalea / 米津 玄師
5.ringo / 秦 基博×草野 マサムネ
6.ボーン・ウィズ・ア・ブロークン・ハート / ダミアーノ・デイヴィッド
7.千年計画 / TRACK15
8.Donkey Gongs / Hey!Say!JUMP
9.First Christmas feat. JUNON / REIKO
10.HOWLING / XG
ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。