国際レコード製作者連盟、音楽デジタル年間販売実績発表
昨日(1月23日)、IFPI(International Federation of the Phonographic Industry)、国際レコード製作者連盟が2011年の全世界のレコード業界のデジタル販売実績を発表した。
国際レコード製作者連盟は、全世界で66カ国のレコード会社1400社と45ヶ国の業界関連団体が加盟しているレコード業界の団体。日本からは「日本レコード協会」が加盟している。
それによると、デジタル販売による売り上げは2010年の対前年比の5%の伸びに比べて、2011年の対前年比は8%の伸びとなった。デジタル販売の好調で、レコード全体の売り上げは対前年比で3%のダウンで収まった。ちなみに2010年は全体で対前年比8.4%のダウンだったので業界の凋落に歯止めがかかったようだ。
世界各国でのデジタル販売による売り上げは約4004億円(1$77円換算)で、前年(2010年)の約3696億円を上回った。またレコード会社の売り上げ中、デジタルによる売り上げは32%を占めた。前年(2010年)は29%だった。アメリカだけで見ると、52%がデジタル販売によるものだった。
デジタル販売による全世界でのシングル売り上げのベスト10は以下となった。
1位:ブルーノ・マーズ「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」 1250万枚
2位:ブルーノ・マーズ「グレネイド」 1020万枚
3位:LMFAO「パーティー・ロック・アンセム」 970万枚
4位:ジェニファー・ロペス「オン・ザ・フロアー」 840万枚
5位:アデル「ローリング・イン・ザ・ディープ」 820万枚
6位:レディー・ガガ「ボーン・ディス・ウェイ」 820万枚
7位:ピットブル「ギヴ・ミー・エヴリシング」 820万枚
8位:ブラック・アイド・ピーズ「ザ・タイム(ダーティー・ビット)」 730万枚
9位:マルーン5「ムーヴス・ライク・ジャガー」 700万枚
10位:ブルーノ・マーズ「ザ・レイジー・ソング」 650万枚
まだアルバムのランキングは発表になっていない。またIFPIは、2012年にはiTunesやアマゾンに加えてグーグル・ミュージックがデジタル販売に本格参入するので大きな伸びが期待できると報告書に書いた。ユニバーサルミュージックのデジタル部門の社長ロブ・ウェルスは、「2012年はレコード産業にとって輝かしい年になるだろう」とコメントした。
良いか悪いか、日本だけがデジタル販売では「ガラパゴス」状態にある。
それにしてもホノルル出身のソウル・シンガー、ブルーノ・マーズの人気は、日本では想像も出来ない。
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