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米上半期シングル・アルバム売り上げベスト10

コラム 高橋裕二の洋楽天国

音楽業界誌ビルボードが4日、アメリカの上半期のシングルとアルバムの売り上げベスト10を発表した。実売調査会社サウンド・スキャンが基データだ。

【シングル】

1位) ゴティエ「サムバディ・ザット・アイ・ユーズド・トゥ・ノウ」 5,501,000枚
2位) fun.「ウィー・アー・ヤング」 5,087,000枚
3位) カーリー・レイ・ジェプセン「Call Me Maybe」 4,064,000枚
4位) ケリー・クラークソン「ストロンガー(ホワット・ダズント・キル・ユー)」 3,324,000枚
5位) ニッキー・ミナージュ「スターシップス」 3,158,000枚
6位) マルーン5「ペイフォン」 3,075,000枚
7位) The Wanted「Glad You Came」 2,892,000枚
8位) ワン・ダイレクション「ホワット・メイクス・ユー・ビューティフル」 2,885,000枚
9位) フロー・ライダー「俺達ワイルド・ワンズ」 2,790,000枚
10位) ジャスティン・ビーバー「ボーイフレンド」 2,599,000枚

Musicman オススメBlog【高橋裕二の洋楽天国】

デジタル・ダウンロードの時代なのでミリオン・ヒットが出やすい。7インチのビニール盤の頃に500万枚なんて大ヒットは出しようがなかった。ベスト10を見ると、日本での売り上げ(アルバムという意味で)とは全く連動しない。fun.やThe Wantedやワン・ダイレクションやフロー・ライダーは今現在アルバムさえ発売されていない。洋画の封切りのようだ。インターネットで情報が駆け巡るこの時代、レコード会社によって日本だけが「陸の孤島」化している。

【アルバム】

1位) アデル「21」 3,668,000枚
2位) ライオネル・リッチー「タスキーギ」 912,000枚
3位) ワン・ダイレクション「アップ・オール・ナイト」 899,000枚
4位) ホイットニー・ヒューストン「ザ・グレイテスト・ヒッツ」 818,000枚
5位) コンピレーション「Now That’s What I Call Music 41」 714,000枚
6位) キャリー・アンダーウッド「ブローン・アウェイ」 602,000枚
7位) ルーク・ブライアン「Tallgates & Tanlines」 574,000枚
8位) ニッキー・ミナージュ「ロマン・リローデッド」 557,000枚
9位) ドレイク「テイク・ケア」 549,000枚
10位) アデル「19」 539,000枚

トップはダントツでアデルだ。発売してから約1年後の数字。凄いとしか言いようがない。

アメリカで2位の、日本でも知名度が高いライオネル・リッチーの日本盤が発売されていない。カントリー・ミュージックの一言でユニバーサルミュージックは発売をしない。日本盤を発売しないから宣伝もしない。レコード会社はアーティスト育成について全く何も考えていない。カントリーでいえばソニーミュージックも今時点でキャリー・アンダーウッドを発売していない。そのソニーミュージックはワン・ダイレクションの発売日が8月8日だ。発売日までに充分な準備期間が必要だという事だろうが、ヒットの情報は今や世界中が共有している。余程の大型タイアップでも無い限り意味がない。

記事提供元:Musicman オススメBlog【高橋裕二の洋楽天国】

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