中古MP3販売サービス「ReDigi」が敗訴
中古MP3販売サービス「ReDigi」が敗訴、音楽ファイルの再販は著作権を侵害と裁判所が判断
中古MP3ダウンロードを合法的に展開するサービス「ReDigi」は重要な判決で敗訴しました。
ReDigiとキャピトル・レコードとの中古音楽ファイル販売に関する裁判において、中古MP3の販売は著作権に違反するという判決をニューヨーク地方裁判所が下しました。裁判所はデジタルコンテンツの性質上、レコード会社の許可なくコピーを作成できると判断し、ReDigiが訴えるデジタル音楽コンテンツにおける「ファーストセール・ドクトリン」の見方を退けました。これによって、ReDigiは今後賠償を支払わなければいけなくなり、恐らく米国の他州でも同様の判決を受ける可能性が高くなりました。ReDigiの敗訴によって、中古MP3販売のビジネスに手を出すスタートアップは減っていくでしょうね。
キャピトル・レコードは2012年にReDigiを相手取り、同サービスには著作権侵害の恐れがあるとして訴訟を起こします。強気なReDigiは、物理的な製品の著作権は販売元から消費者に販売された時のみ有効であるという「ファーストセール・ドクトリン」で、キャピトルの訴えを退けようとしました。
今後裁判所は最悪もしかするとReDigiのサービスをシャットダウンする決定を下すかもしれません。これを受けて先日特許を取得したAmazonの中古コンテンツ販売サービスはどうなるのか、注目されます。
■記事元:http://jaykogami.com/2013/04/1628.html
記事提供:All Digital Music(by Jay Kogami)
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ジェイ・コウガミ:
海外のデジタル音楽情報をテーマに、音楽ストリーミングサービスやその他の音楽サービス、デジタル音楽トレンドの動向、クリエイティブなデジタルPR事例、企業の音楽マーケティングなどをいち早く日本で紹介。
学生時代は米国オレゴン州で生活。高校でネットラジオ、大学で初期のナップスター(Napster)やP2Pファイル共有サービスを体験、以降音楽コンテンツと人のコミュニケーションに関心を持つ。
これまで「ベストギア」(徳間書店)での取材、音響雑誌「Gaudio」(共同通信社)での連載、オンライン音楽ニュースサイト「コラム・スピン」などで執筆。
またインディーズ・アーティストのオンラインプロモーションを手伝っている。
音楽好きとテクノロジー好きに最新のデジタル音楽情報と、新しい音楽体験を届けるべく日々奮闘中。音楽業界に、新しい音楽体験情報を届ける。現在プロジェクトチーム「soundtribe」で活動中。
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