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廃刊か?米老舗ヒップホップ雑誌「Vibe」をSpinMediaが買収

コラム All Digital Music

20年以上続いた音楽雑誌Vibeが買収される、オンラインメディアとして継続も紙雑誌は廃刊の可能性

米老舗ヒップホップ雑誌「Vibe」をSpinMediaが買収
Vibe

アメリカの老舗ヒップホップ雑誌「Vibe」が、メディア会社SpinMediaによって買収されることが発表されました。Vibeは1992年にクインシー・ジョーンズとタイムワーナーによって刊行され、ヒップホップ業界でも長きに渡り影響力の高いメディアへと成長してきました。

SpinMediaはVibeの紙媒体とオンライン「Vibe.com」の権利を獲得しました。

メディア企業SpinMediaが運営する音楽メディアには、オンラインサイト「SPIN」や「Stereogum」、音楽コミュニティサイトの「Buzznet」や「Idolator」、そして音楽ブログ・アグリゲーションサイトの「Hype Machine」があります。

SpinMediaの音楽ポートフォリオ
米老舗ヒップホップ雑誌「Vibe」をSpinMediaが買収

2012年7月にSpinMediaが人気音楽雑誌「SPIN」を買収した時には、買収3週間後に紙雑誌の廃刊を発表し従業員を解雇した経緯があります。

紙雑誌を廃止した結果、SPINはオンラインメディアに注力してから、トラフィックが2倍以上に伸びています。SpinMediaのCEO、スティーブ・ハンセンはSPINの紙雑誌を復活させるつもりは無いと取材に答えています。

このことから、同じことがVibeでも予想されるため、紙雑誌が廃刊になる可能性が高いと考えられます。

現在Vibe.comには毎月140万人がウェブとモバイルで訪問しています。またVibe.comの平均読者は18歳〜34歳までの多文化な若者層が多いと言われています。

一方で雑誌は2012年前半の6ヶ月の購読数が301,000部。このことから、紙雑誌を続けることはビジネス的観点からはメリットが少なく感じます。

■記事元http://jaykogami.com/2013/04/1981.html


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記事提供:All Digital Music(by Jay Kogami)

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ジェイ・コウガミ:
海外のデジタル音楽情報をテーマに、音楽ストリーミングサービスやその他の音楽サービス、デジタル音楽トレンドの動向、クリエイティブなデジタルPR事例、企業の音楽マーケティングなどをいち早く日本で紹介。

学生時代は米国オレゴン州で生活。高校でネットラジオ、大学で初期のナップスター(Napster)やP2Pファイル共有サービスを体験、以降音楽コンテンツと人のコミュニケーションに関心を持つ。

これまで「ベストギア」(徳間書店)での取材、音響雑誌「Gaudio」(共同通信社)での連載、オンライン音楽ニュースサイト「コラム・スピン」などで執筆。

またインディーズ・アーティストのオンラインプロモーションを手伝っている。

音楽好きとテクノロジー好きに最新のデジタル音楽情報と、新しい音楽体験を届けるべく日々奮闘中。音楽業界に、新しい音楽体験情報を届ける。現在プロジェクトチーム「soundtribe」で活動中。