Spotify、2億5000万ドルの資金を調達
音楽ストリーミング「 Spotify 」、2億5000万ドルの巨額資金調達を完了。企業評価額は40億ドル以上
Spotify
世界の音楽ビジネスから注目を集める、サブスクリプション型音楽ストリーミングサービス「Spotify」(スポティファイ)が、2億5000万ドル(約252億円)という巨額の資金調達を発表しました。ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、今回の資金調達のベースとなる企業評価額は40億ドル(約4038億円)規模だったと伝えています。
最新の資金調達ラウンドをリードしたのはシリコンバレーのVC、Technology Crossover Ventures(TCV)。TCVはこれまでサブスクリプション型動画サービス「Netflix」やFacebook, GoDaddyなどへ投資しています。
音楽ストリーミングサービス「 Spotify 」、シリコンバレーで巨額の資金調達との噂
新たな資金を獲得したSpotifyは、グローバル規模の成長戦略に注力するものと予想されます。ヨーロッパや北米にはすでに進出しているSpotifyは、日本を含む音楽ストリーミングの将来性が高いマーケットへの進出を準備しています。
またSpotifyは、米国のPandora、フランスのDeezer、そしてアップルやGoogle、ヘッドフォンブランドのBeats by Dr. Dreなど、世界的に拡大する音楽ストリーミングの分野に多くの企業が参入したことで、競合相手も増えてきています。
2012年の段階では17カ国に進出していたSpotifyは、現在世界32カ国にまでサービスエリアを拡大しています。またSpotifyは世界でモバイルキャリア25社とも提携を結んでいます。
Spotifyのこれまでの企業評価額は約30億ドル。2011年にはシリコンバレーの有力VCであるKPCBやAccel Partners、ロシアのDSTから1億ドル、2012年にはゴールドマン・サックスから1億ドルの資金を調達してきました。
会社経営に目を向けるとSpotifyは2012年には前年の2倍以上の収益5億8420万ドルを上げた一方で、ロイヤリティ支払いや新規市場進出のコストなどから損失も拡大しています。
米国市場でユーザー数最大を持つPandoraは、昨年の売上がSpotifyには及ばず4億2700万ドルで、損失は拡大して3810万ドルとなっています。
月額定額制のSpotifyは、無料と2つの有料会員プラン(月額4.99ドルのアンリミテッド、月額9.99ドルのプレミアム・アカウント)で音楽が聴き放題できるサービスを世界で展開しています。
■記事元:http://jaykogami.com/2013/11/4904.html
記事提供:All Digital Music
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