広告・取材掲載

Spotify、グッズ販売機能を全アーティストに無料で提供開始

コラム All Digital Music

音楽ストリーミングサービスSpotify、グッズ販売機能を全アーティストに無料で提供開始

無料と月額定額制で聴き放題できる音楽ストリーミングサービスSpotifyが、デスクトップ・アプリやウェブプレーヤー内でグッズ販売出来る機能を全てのアーティスト向けに無料で開放しました。

Spotify、グッズ販売機能を全アーティストに無料で提供開始

Spotifyは2013年12月に、グッズ販売機能を導入することを発表し、約200組ほど少数のアーティストのみ限定的に導入していました。

この機能を使うことで、アーティストは自分たちのプロフィール内で、Tシャツやポスター、アナログやボックスセットなどまで、好きなグッズを販売することが可能になります。Spotifyユーザーは、好きなアーティストや気になるアーティストのグッズを音楽を聴きながら購入することが可能になり、外部サイトにわざわざ飛んで商品を探す手間が省略され、グッズ購入が簡素化できます。

Spotify、グッズ販売機能を全アーティストに無料で提供開始

関連記事:
音楽ストリーミング「 Spotify 」、サイトやアプリ内でグッズやチケット販売を開始へ

グッズ販売機能は、アーティストのD2F活動を支援する企業Topspinが提供するTopspin ArtistLinkツールを活用することで、既存のアーティストのグッズストアとSpotifyを連結します。この機能では、SpotifyとTopspinはフィーをチャージしません。従って利用や売上に関しては一切無料で、アーティスト側が取り分100%を維持することが可能です。

グッズ販売機能に関しては、Spotifyがアーティストや権利者向けにビジネスモデルやロイヤリティ支払いなどを説明する特設サイト「Spotify Artists」で詳しく説明されています。

現時点でグッズ販売機能は、米国、英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、アイスランド版のSpotifyのみでの利用が可能になっており、英語圏以外では今後ロールアウトする予定です。

おそらくSpotifyは、このグッズ販売機能をアーティストのプロフィールだけでなく、将来的には「Discover」や「Browse」といったプラットフォーム内のその他の機能にも拡大してくるでしょう。そして、デスクトップだけでなく、モバイル・アプリでも導入される可能性は高いと思えます。

この機能はiTunesにも存在しないし、どの他の音楽ストリーミングサービスでも実施されていません。利用する側にとって良いと思えるのは、リスナーが音楽と一緒にグッズ購入を楽しめるようになることと、アーティストへの収益源の導線を増やせることの2点。ただここで言っておきたいことは、この取組みはSpotifyが音楽を無料で提供する代わりにアーティストへの売上を確保してあげようとしているわけではないということです。Spotifyのメインコンテンツは常に音楽であり、音楽を聴くことに価値を高めようとすることが目的です。

手順

グッズ販売を始めるためには、パートナー企業であるTopspinのサイトから登録を完了する必要があります。

http://partners.artistlink.com/spotify/welcome/

Spotify、グッズ販売機能を全アーティストに無料で提供開始

上記のリンク先の手順に従い、TopspinのArtistLinkサービスに登録を済ませて、サイト内で販売したいグッズの情報を投稿していきます。

Spotify、グッズ販売機能を全アーティストに無料で提供開始

投稿された情報はTopspinの承認プロセスが完了し次第Spotifyのプロフィールに掲載が始まります。

Spotify、グッズ販売機能を全アーティストに無料で提供開始

詳しい手順はSpotify Artistsサイト内のこちらからご覧いただけます。

Spotifyは来月東京で開催される「Social Media Week Tokyo」での音楽イベントMusic Hack Dayに出てくる企業の一つです。このイベントでも何か新しい動きが発表されるかもしれません。

音楽ストリーミングサービスSpotifyが日本で本格始動、音楽イベント「Music Hack Day」にスポンサー企業として登場

■記事元http://jaykogami.com/2014/01/5694.html


jaykogami
記事提供All Digital Music

Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
プロフィール
Twitter
Facebook