世界レコード産業売上が前年比3.9%ダウン、日本のデジタルビジネス不振の影響も
昨日(3月18日)、ロンドンでIFPI(国際レコード産業連盟)による2013年の年次デジタル・ミュージック報告書が発表された。それによると全世界のレコード産業の売り上げは対前年比で3.9%ダウンした。主な原因は日本の売り上げが対前年比で16.7%もダウンしたからだ。日本を除くと、各国共にほぼフラットで、トータルで0.1%のダウンだった。
アメリカでの売り上げは0.5%のアップ。ヨーロッパの主要5ヶ国(イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ)では0.6%のアップで、12年振りに前年を超えた。
全世界での音源の2次使用によるストリーミング・サービスの売り上げは対前年比で19%アップした。レコード売り上げの7.4%を占めるまでにいたった。スポティファイ等の定額制配信サービスは対前年で51.3%アップした。iTunes等でのデジタル・ダウンロード売り上げは2.1%ダウンした。
実物のCD等の売り上げは対前年比で11.7%ダウンした。とはいいながら、主要国では売り上げの51.4%を占める(前年は56%だった)。実物のCD売り上げが伸びた国はフランスで、フランス国内アーティストの売り上げ貢献で0.8%アップした。
IFPIは日本の不振を、「実物のCD売り上げに固執して、デジタル・ビジネスでの合意を得るのにもがいている」と指摘した。日本だけがストリーミング・サービスや定額制音楽配信サービスのビジネスが確立されていないとも報告書に書いた。
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