ツイッター、ビルボードと提携し新音楽戦略
Twitter社、新たな音楽戦略としてBillboardと提携しリアルタイム音楽チャートを開始へ
画期的!
Twitterは、アメリカで音楽チャートを管理しているメディア「Billboard」と新しいパートナーシップで合意し、アメリカ国内の音楽チャートでTwitterのデータを連携させた、リアルタイムの音楽チャート「Billboard Twitter Real-Time Chart」をリリースします。
TwitterとBillboardは複数年契約で合意し、数週間以内に新しいチャートを開始します。Twitter上で行われる音楽に関するアーティストや楽曲に関する会話をリアルタイムで分析し、これまでとは全く違う、新しい音楽チャートを構築します。
新チャートは、その時に最も話題になっているトラックや、新人アーティストによる最もシェアされているトラックを反映していく予定です。新チャートはBillboardのサイト「Billboard.bom」に掲載され、またTwitterアカウント「@Billboard」か「@TwitterMusic」で定期的に投稿されます。
今回の提携と新チャートの開発は、昨年9月からTopspin Mediaから移籍してきたTwitter社の新しい音楽事業のトップ、Bob Moczydlowskyの新たなプロジェクトです。Twitterは、昨年春に開始した音楽アプリ「Twitter #Music」の終了を宣言し、新たな音楽戦略を模索していました。
提携に当たり2社はTwitter Amplifyパートナーシップでも合意しました。
Billboardでは、すでにソーシャルメディア上で行われる会話を分析しランキング付けする「Social 50」アーティストチャートを2010年から開始しています。また、SpotifyやYouTubeで再生された楽曲回数など音楽ストリーミングサービスの再生回数をシングルチャートである「Hot 100」に連携させるなど、消費者のリアルな音楽消費を忠実に反映するためのテクノロジーと新しい指標の導入を以前から行ってきました。
参考記事
・新しい音楽の指標を作り出す(THE GREAT ESCAPE)
Twitterのデータを元にした音楽チャートは、単なる1つのチャートではなく、消費者や市場の音楽に対する興味関心と影響力を即座に知るための貴重なツールになりそうです。これまでの音楽チャートとえば、リリース日に大きく左右されてきました。このチャートによって、音楽はリリース日に制限されることなく、ソーシャルメディアを介して話題の情報を入手することができるようになりました。
このチャートによって、音楽ファンや音楽業界関係者、音楽を使ったマーケティング担当者は、話題性のあるアーティストやこれから人気の出そうなアーティストを必要な時に可視化できることは大きなメリットの1つになります。
この取組みは、ソーシャルメディアから新しい音楽を探すキッカケが広がり、音楽についての会話を楽しくしてくれることに期待ができそうです。また新人アーティストや無名アーティストも、リスナーに認知してもらいファンを獲得するチャンスが増加してくることも予想できます。無限にあふれるツイートの中で音楽情報を整理してくれて、新しい音楽との出会いを演出してくれる楽しみ方が日常的に実現すると思うと、この2社の組み合わせは大きな可能性を感じます。
■記事元:http://jaykogami.com/2014/03/6761.html
記事提供:All Digital Music
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