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米メディア「Vice」、ライブ・ネイションと提携し音楽メディア事業に進出

コラム All Digital Music

米メディア「Vice」、音楽メディア事業に進出。ライブ・ネイションと提携、独自路線を貫き自社コンテンツ制作へ

斬新な切り口のニュースが人気のオンラインメディア「Vice.com」を運営するVice Mediaが、2015年に音楽に特化したプログラムを展開することが明らかになりました。

Viceは戦略パートナーに世界最大のコンサートプロモーション企業「ライブ・ネイション」と提携して合弁会社を設立し、ウェブ、モバイル、テレビ向けに、音楽PVやオリジナル・コンテンツ、ライブコンサートのストリーミング配信、ドキュメンタリーなど独自コンテンツ提供に加えて、音楽関連のニュースやEC、チケット販売を取り扱う複合的デジタル音楽プラットフォームを運営する計画を、ビバリーヒルズで行われたプレスカンファレンスで発表しました。

「ニュースの領域がとてつもない空白地帯であるように、音楽ではそれ以上の空白地帯が広がっている。MTVは音楽テレビではなくなった。だから広大な空白地帯が伸びている」

とVice CEOシェーン・スミスは答えます。

MTVがビデオを放送しなくなった代わりに台頭してきた企業が幾つか存在します。それらはThe FuseやRevoltなどのネットワークTV局や、オンラインのVevo、YouTube、Pitchforkなどが音楽コンテンツのハブとしてファンをつなぐ重要な役割を担っています。

Viceはすでに独自の音楽メディア「Noisey」を運営しており、ライブコンサートの中継、音楽PV、オリジナルコンテンツを配信しています。一方ライブ・ネイションもまたYahoo!と組んで音楽チャンネル「Live Nation Channel」を運営し、毎日365日異なるコンサートをライブストリーミング配信する「Yahoo! Live」を展開しています。

Vice Mediaは制作するコンテンツをYouTubeやYahoo!、モバイルキャリア、TVネットワークとライセンス契約を結び配信することも視野に入れていると言われています。

Viceはシリアやウクライナなど痛烈なニュースと、先進的なライフスタイルやカルチャーニュースを組み合わせたユニークなコンテンツでこれまで多くの若者の読者を獲得してきています。世界36カ国にオフィスを設立し、ニュースからテクノロジー、スポーツ、音楽などのコンテンツを制作しています。またアメリカのケーブルテレビ局HBOで独自のニュース番組を放送し(エミー賞を受賞)、インテルとの共同プロジェクト「The Creators Project」やゼネラルエレクトリック、デルなどと契約して独自動画コンテンツを制作しています。

■記事元http://jaykogami.com/2014/11/9903.html


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Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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