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アップル、音樂配信でレコード会社と交渉中の動き

コラム All Digital Music

アップル、音樂配信でレコード会社と交渉中。強調する「有料配信の重要性」で業界の新潮流を築けるか?

アップルから近々発表されると言われる、新しい定額制音楽ストリーミングサーヴィスはBeats MusicとiTunesが連携した全く新しい形になると噂される一方で、SpotifyやYouTubeと異なり「無料視聴オプション」を提供しないと言われて。つまりユーザーは音楽を聴くためにお金を払わなければならないということです。

情報ソースによれば、現在アップルはレコード会社とこの音楽サーヴィスで配信するためのライセンス契約を交渉しているとのことです。アップルの狙いでは、ローンチに大物アーティストが他のサーヴィスよりも先にアップルで配信させることで、注目を高めようとしています。

アップルの上級副社長エディー・キュー(Eddy Cue)とBeats Music共同創業者ジミー・アイオヴィン(Jimmy Iovine)は、レコード会社など音楽業界に対して「コンテンツの有料化を支持しなければならない」と主張していると言われています。

新しい音楽ストリーミングサーヴィスでは無料サーヴィスを提供しない代わりに、Spotifyやその他のサーヴィスが提示する月額9.99ドルよりも安い、月額8ドルの価格帯を提示して差別化を図る計画です。

アップルが主張する「有料サーヴィスの重要性」の考え方は、大手レコード会社の経営陣も公の場で同調するなど、音楽ビジネスで広がる方向性の一つと言えるでしょう。広告付きの無料音楽サーヴィスに対するサブスクリプション型音楽サーヴィスを見直す姿勢が変わって来ており、業界関係者の話ではユニバーサルミュージックはSpotifyと契約内容を再交渉中と言われています。

昨年に始まったYouTubeのサブスクリプション型音楽サーヴィス「YouTube Music Key」もまた音楽業界からプレッシャーを受けています。レコード会社はYouTube(と親会社のグーグル›に対して、無料で聴ける音樂をもっと制限するように差し迫り、こちらでもライセンス契約の再交渉が行われていると言われています。

アップルでも無料の音樂ストリーミングサーヴィス「iTunes Radio」を提供していますが、このサーヴィスはオンデマンドで音樂視聴できるSpotifyやYouTubeと違い、サーヴィス自体が音樂をリスナーに自動でレコメンドする「パーソナライズド・ラジオ型」のサーヴィスになっています。

■記事元http://jaykogami.com/2015/03/10828.html


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Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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