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世界のトップアーティストが音楽ストリーミングサービスの「オーナー」として結集

コラム 高橋裕二の洋楽天国

大型台風になるか、ストリーミングのタイダル(TIDAL)

昨日(3月30日)、ニューヨークで、定額制音楽ストリーミング・サービスのタイダル(TIDAL)がメディア向けの発表会を行った。ラッパーのスーパースター、ジェイ・Zが今月買収したスウェーデンの高音質を売り物にしたストリーミング・サービス会社。

関係者が驚いたのは、タイダルの「オーナー」として壇上に紹介されたアーティスト。

マドンナ
アリシア・キーズ
リアーナ
ニッキー・ミナージュ
カニエ・ウエスト
アーケイド・ファイアー
ダフト・パンク
クリス・マーティン(コールドプレイ)
カルビン・ハリス
アッシャー
ジェイソン・アルディーン
ジャック・ホワイト
デッドマウス
ドレイク
ビヨンセ

クリス・マーティンはビデオで、マドンナ他のアーティストは壇上に並んだ。極めて異例な記者発表。

イギリスの経済新聞フィナンシャル・タイムズは、「彼女等や彼等はジェイ・Zからタイダルの株や現金をもらった。多くて3.6億円(1$120円換算)か3%の株だ。これらのアーティストのみんなが原盤権を保有している訳ではないので、タイダルの宣伝活動をしている」と書いた。壇上でアリシア・キーズは、「世界で初めてアーティストがオーナーの、グローバルなミュージック・エンタテインメントのプラットフォームです」と述べた。

アーティストに取ってみると、高音質なタイダルへの参加は、アーティスト・イメージを良くするという事なのだろう。音楽業界誌ビルボードは、ジェイ・Zはツイッターのフォロワーに期待していると書いた。株を貰ったアーティストのフォロワーはトータルで1億5,600万人だという。タイダルの有料月額は約20ドル。無料はない。

まもなくアップルの新しいストリーミング・サービスが始まる。ジェイ・Zに勝算はあるのか。アメリカの音楽業界には、「スポティファイ安らかに」のムードがあるそうだ。
 


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