Billboard、Apple Musicの再生データカウントへ
米国の公式音楽チャートBillboard、「Apple Music」の再生データをいよいよカウントへ
アメリカの公式音楽チャートを運営する音楽メディアのBillboardは、チャートにアップルの定額制音楽ストリーミングサービス「Apple Music」の再生データを統合することを明らかにしました。
Apple Musicで再生されたデータは、「Billboard 200」アルバム・チャート、「Hot 100」シングル・チャート、音楽ストリーミング・チャート、その他のコンバインチャート(合算されるチャート)に組み込まれます。
「Billboard 200」アルバム・チャートには従来CDやデジタル・ダウンロードの売上データによって計算されてきました。近年Billboardは定額制音楽ストリーミングサービスの再生データを積極的に組み込んだ、コンバインチャートへと進化させています。Apple Musicの他に、Spotify、Rdio、Rhapsody、Tidal、Groove Music(前Xbox Music)、Google Play、Amazon Primeなどの音楽サービスがこれまでに追加されているチャートです。
イギリスでも今年に入って公式アルバムチャートをSpotifyやDeezer、Napsterなど定額制音楽ストリーミングサービスからの再生データを売上データと統合するコンバインチャートにシフトする決定を発表、3月から新チャートの運営を開始しました。
ドイツでもシングルチャートに音楽ストリーミングからのデータを連携させるなど、世界の市場では音楽の聴き方の変化に合わせてチャートも変化させています。この数年、音楽売上ではCDだけでなくダウンロード売上も減少傾向にある一方で、音楽ストリーミングの利用が急成長しています。音楽ストリーミングからのデータを連携したチャートの存在は、人気のアーティストや楽曲を可視化し、音楽ファンの行動を忠実に反映するためのストリーミング時代のアプローチです。
日本を含む世界100カ国で展開するApple Musicは今後もiPhoneユーザーやAndroidユーザーの間で普及する可能性を秘めています。その可能性を考慮すれば、チャートに統合する流れは今後も各国の音楽市場で起きるのではないでしょうか。
■記事元:http://jaykogami.com/2015/08/11832.html
記事提供:All Digital Music
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