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App Annie、世界の音楽ストリーミングサービスアプリの現状レポート公開

コラム All Digital Music

調査結果。音楽ストリーミングアプリでSpotifyがPandoraを抜く。LINE MUSICはDL数で世界の仲間入りSpotify

App Annieが集計した音楽ストリーミングアプリに関するレポート「Mobile Music Streaming」を公開しています。これによれば、Spotifyは2015年Q3 (7-9月)に世界で最もiOSとAndroidのアクティブユーザー、ダウンロードが多い音楽ストリーミングアプリという結果が報告されています。同時にレポートではSpotifyの世界的な普及と並行して、ローカルコンテンツに特化したサービスも台頭しているとして、日本のLINE MusicやAWAを例に挙げています。

App Annie、世界の音楽ストリーミングサービスアプリの現状レポート公開

iOSでは1年前まで1位の座は、米国のパーソナルラジオサービス「Pandora」が占めていました。AndroidではPandoraはこれまで2位のTuneIn Radioを抜いて、2位に上がっています。興味深いことに、このチャートにはアップルが始めた定額制音楽配信サービス「Apple Music」は含まれていません。

無料と有料のオプションで利用できるSpotifyは世界58カ国でサービスを運営しており、基本無料のPandoraはわずか3カ国(米国、オーストラリア、ニュージーランド)のみでの運営を考えれば、単純な比較はできません。一方でPandoraは米国で大きなユーザー数を抱え、登録者数は2億5000万人以上、2014年のアクティブユーザーは8000万人以上と報告されています。2015年になってからPandoraはアクティブユーザーのデータ公開を控えるようになりましたが、今回のレポートから見ても、米国のユーザーベースが巨大な規模になるものと言えます。

App Annie、世界の音楽ストリーミングサービスアプリの現状レポート公開

しかし、それでもSpotifyに抜かれ2位ということは、Pandoraでは登録者数に対して、ゴースト会員が多いということが言えるかもしれません。特にモバイル事業に注力しているPandoraやSpotifyにとって、スマホユーザーの獲得は最優先事項の一つなはずです。

今年に入り定額制音楽配信では、アップルがApple Music、グーグルもGoogle Play MusicやYouTubeの有料プラン、さらにヒップホップ・アーティストが高音質な定額制音楽配信Tidalを開始するなど、音楽ストリーミングの領域は、変化しながら新規参入が増加している競争の激しい市場です。

App Annie、世界の音楽ストリーミングサービスアプリの現状レポート公開

App Annieによれば、Spotifyが世界市場では利用およびダウンロードでトップを飾りましたが、新たにローカル音楽サービスも勢いを拡大してきたと云います。例えばインドのSaavnとGaanaがAndroidアクティブユーザーチャートでトップ10入りを果たしています。

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そして日本です。Spotifyが上陸していない代わりに、LINE MUSICとAWAが音楽ストリーミングアプリのダウンロード数の1位、2位を占めています。ただしアクティブユーザー数ではRadiko、LINE MUSIC、AWAの順になっています。LINE MUSICは世界のiOSとAndroidの合算されたダウンロード数では5位にランクインしました。

レポートでは音楽ストリーミングアプリをダウンロード、アクティブユーザー数、収益でランク分けして前年と比較。その結果、ダウンロードは15%アップ、アクティブユーザー数はAndroidのデータ消費量で25%アップ、アプリ内課金での収益は2倍となっています。

■記事元http://jaykogami.com/2015/12/12375.html


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記事提供All Digital Music

Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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