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米音楽誌が選ぶ、音楽業界で「影響力のある女性ビジネスパーソン50人」2015年版

コラム All Digital Music

米音楽メディアが選ぶ「音楽業界で最も影響力ある女性ビジネスパーソン50人」2015年版米音楽誌が選ぶ、音楽業界で「影響力のある女性ビジネスパーソン50人」2015年版

今の音楽ビジネスを牽引しているのは誰なのか?米国の音楽メディア「ビルボード」が、音楽ビジネス界で最も影響力ある女性50人を紹介しています。

毎年ビルボードが行っているアワード「Women In Music」は、音楽業界で一年を通じて最も輝かしい功績を残し業界やその他の女性のインスピレーションとなった女性アーティストたちや女性ビジネスパーソンの成功を記念するアワードです。今年はレディーガガが「Woman of the Year」のアワードを授与してアワードではパフォーマンスを披露しています。このアワードは今年は米国ではテレビ中継もされ、ミッシー・エリオット(Innovator of the Yearを受賞)、Fifth Harmony、セリーナ・ゴメス(Chart Topper Awardを受賞)など女性アーティストが出席しパフォーマンスを披露する、業界関係者のイベントに留まらない華やかなイベントとなっています。

http://www.billboard.com/women-in-music

このアワードの中で、音楽業界に大きな変化を与えて、多大な成功を収めてきた女性ビジネスパーソンたちを表彰するアワード「Executive of the Year」があります。今年はユニバーサルミュージック・パブリッシング・グループの会長兼CEOのジョディー・ガーソン(Jody Gerson)がこのアワードを受賞しています。

そして毎年Billboardは最も影響力のある女性音楽ビジネスパーソンとして、所属する企業や支援するアーティストやクライアントの成功などを元にして、50人の女性を選んで紹介します。

このブログでは、ビジネス経営者の活動や見解から、音楽ビジネスの世界が向かっている方向性を探りたいという思いから、毎年選ばれるこの50人に注目しています。この50人は男性が大きな影響力を持つ音楽ビジネスシーンで、新しいビジネス手法や機会創出で成功を成し遂げ、企業やアーティスト、クライアント、ユーザーに向けて音楽の価値を拡大する原動力となっている勇気ある女性達です。

今年のリストは、「エージェンシー」「ブランド」「デジタル」「映画/TV」「ファイナンス」「レーベル」「ライブビジネス」「マネジメント」「パフォーマンス権利」「音楽出版」「ラジオ」の11部門に分かれて、それぞれの領域で新規ビジネス開拓、収益性、マーケットシェアへの影響やアーティストまたはクライアントの収益性などによって、ビルボード編集部が最終的に選んでいます。

個人的に特に気になったのは、リストにはSpotifyやYouTubeの担当者から、スーパーボールのハーフタイムショーを担当するディレクター、映画「007」のサントラ担当者など、普段接しているコンテンツや、世界中の人が接しているコンテンツの分野への音楽ビジネスの広がりです。これらは女性ビジネスパーソンたちによる戦略や音楽への思いによって具現化されており、音楽業界の固定概念が変わりつつあります。

普段は表舞台に出ることのない音楽業界を支える存在の人たちはどんな存在なのでしょうか? この中には、2015年の日本の音楽シーンにもライブやアーティストプロモーションを影から支えて影響を与えた人たちも多く見られます。もしかしたら日本の業界関係者の中には仕事をしたことのある方がいるかもしれません。日本では見られない形の音楽ビジネスで成功を収めている、ブランドのマーケティング担当者やマネジメント会社の幹部、エージェントも選ばれており、音楽ビジネスに関心のある方にも参考になるのではないでしょうか?

長文ですが、下に50人全てのプロフィールをまとめてみました。気になる企業や職種、実績が見つかって、それらをキッカケにして日本でも音楽に関連するビジネスや新たな手法が生まれ、日本の音楽シーンも前進していけることに期待したいです。

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1)エージェンシー
Creative Artists Agency
エマ・バンクス(Emma Banks):国際ツアー部門共同代表/CAA Music London共同代表
キャロル・キンゼル(Carole Kinzel):エージェント
マーリン・ツチイ(Marlene Tsuchii):国際ツアー部門共同代表

William Morris Endeavor
サラ・ニューカーク・サイモン(Sara Newkirk Simon):パートナー兼音楽部門共同代表
サマンサ・カービー・ヨー(Samantha Kirby Yoh):パートナー

United Talent Agency- ナタリア・ナスタスキン(Natalia Nastaskin):米国音楽部門代表
Artist Group International – マーシャ・ヴラシッチ(Marsha Vlasic):社長
ICM Partners – キャロライン・イム(CAROLINE YIM):コンサート・エージェント

2)ブランド
MAC Presents – マーシー・アレン(Marcie Allen):社長
シティバンク – ジェニファー・ブライトハウト(Jennifer Breithaupt):エンターテインメント・マーケティング部門上級副社長兼グローバル統括責任者
アメリカン・エキスプレス – デボラ・カーティス(Deborah Curtis):グローバル・スポンサーシップ・エクスペリメンタル・マーケティング担当副社長

3) デジタル
Pandora – サラ・クレメンス(Sara Clemens):チーフ・ストラテジー・オフィサー
グーグル/YouTube – タマラ・フリブナーク(Tamara HRIVNAK):Google Play/YouTube米国音楽パートナーシップ代表
ヴィヴィアン・ルウィット(Vivien Lewit):Google Play/YouTubeアーティスト・リレーション・グローバル統括責任者
ヘザー・モースニック(Heather Moosnick):YouTubeレーベル・パートナーシップ代表

Spotify – ケイティ・シュロッサ―(Katie Schlosser):北米レーベル・リレーション上級ディレクター

4) 映画/TV
ABC News/Good Morning America – モニカ・エスコベード(Monica Escobedo):エンターテインメント・プロデューサー
NBC
ジュリー・グロヴィチュ(Julie Gurovitsch):The Tonight Show Starring Jimmy Fallon音楽担当タレント・エグゼクティブ
リンジー・シューカス(Lindsey Shookus):Saturday Night Liveプロデューサー

BET Networks – デブラ・リー(Debra Lee):会長兼CEO
NFL – サラ・モール(Sarah Moll):メディア・イベント・ディレクター
NBC – ブリタニー・シュレイバー(Brittany Schreiber):「Today」/NBC News音楽ブッキング・プロデューサー
ABC- ドーン・ソレル(Dawn Soler):音楽担当上級副社長
ソニー・ピクチャーズ – リア・ヴォラック(Lia Vollack):ワールドワイド・ミュージック社長/シアター担当取締役副社長

5) ファイナンス
シティ・ナショナル
ローリ・バジェット(Lori Badgett):上級副社長
マーサ・ヘンダーソン(Martha Henderson):取締役副社長兼エンターテインメント部門代表

Flood Bumstead McCready & McCarthy
ジュリー・ブース(Julie Boos)共同オーナー/副社長/ビジネスマネージャー
メアリー・アン・マックレディ(Mary Ann McCready):共同創業者/社長

6) レーベル
ユニバーサルミュージックグループ
ミシェル・アンソニー(Michele Anthony):米国レコード音楽担当取締役副社長
キャンディス・ベリー(Candace Berry):取締役副社長兼セールス部門ジェネラルマネージャー

ソニー・ミュージック・エンターテインメント – マリア・フェルナンデス(Maria Fernandez):ラテン・イベリア地域担当チーフ・フィナンシャル・オフィサー兼オペレーション担当副社長
リパブリック・レコード- ウェンディ・ゴールドシュタイン(Wendy Goldstein):取締役副社長兼アーバンA&R部門代表
アトランティック・レコード – ジュリー・グリーンワルド(Julie Greenwald)会長兼チーフ・オペレーション・オフィサー
モータウンレコード/ユニバーサルミュージック・パブリッシング・グループ – エチオピア・ハブトマリアン(Ethiopia Habtemariam):モータウンレコード社長、アーバンミュージック担当社長兼クリエイティブ部門共同代表
Big Machine Label Group – アリソン・ジョーンズ(Allison Jones):A&R担当上級副社長
キャピトル・ミュージック・グループ – ミシェル・ジュベリラー(Michelle Jubelirer):チーフ・オペレーション・オフィサー
ユニバーサルミュージックグループ・ナッシュビル – シンディ・メイビー(Cindy Mabe):社長
エピック・レコード – シルヴィア・ローヌ(Sylvia Rhone):社長
インタースコープ・ゲフィン・A&M – ブレンダ・ロマノ(Brenda Romano):プロモーション担当社長
ハーヴェスト・レコード – ジャクリーン・サターン(Jacqueline Saturn):ジェネラルマネージャー
ソニー・ミュージックエンタテインメント – ジュリー・スウィドラー(Julie Swidler):ビジネス担当取締役副社長兼ジェネラル・カウンセル

7) ライブビジネス
MSG Entertainment – ダナ・デュファイン(Dana Dufine):エンターテインメント・ブッキング部門トップ

ライブ・ネイション/チケットマスター
モーリーン・フォード(Maureen Ford):国内販売およびフェスティバル担当社長
エイミー・ハウ(Amy Howe):最高執行責任者

AEG Live / Goldenvoice
アリ・ハーネル(Ali Harnell):上級副社長
レベッカ・レオン(Rebeca Leon):ラテン・タレント担当上級副社長/マネージャー
AEG Live – デブラ・ラスウェル(Debra Rathwell):上級副社長
ライブ・ネイション・エンターテイメント – キャシー・ウィラード(Kathy Willard):取締役副社長兼CFO

8) マネジメント
Parkwood Entertainment – リー・アン・キャラハン-ロンゴ(Lee Anne Callahan-Longo):ジェネラルマネージャー
SB Projects – アリソン・ケイ(Allison Kaye):ジェネラルマネージャー
First Access Entertainment – サラ・ステネット(Sarah Stennett):最高経営責任者
Friends at Work – タイ・スティクロリス(Ty Stiklorius):創業者兼CEO

9) パフォーマンス権利
米国作曲家作詞家出版者協会(ASCAP)- エリザベス・マシューズ(Elizabeth Matthews):最高経営責任者
ブロードキャスト・ミュージック(BMI)- アン・スウィーニー(Ann Sweeney):グローバルポリシー担当上級社長
SESAC – ケリー・ターナー(Kelli Turner):最高財務責任者/事業および経営企画取締役副社長

10)音楽出版
ユニバーサル・ミュージック・パブリッシング・グループ – ジョディ・ガーソン(Jody Gerson):会長兼CEO
ソニー/ATV パブリッシング – ジェニファー・ノッフラー(Jennifer Knoepfle):上級副社長/西海岸A&R部門代表
SONGSミュージック・パブリッシング – キャリアン・マーシャル(Carianne Marshall):パートナー
Kobalt Music Group – サス・メトカーフ(Sas Metcalfe):グローバル・クリエイティブ担当社長
Warner/Chappell Music – ケイティ・ヴィンテン(Katie Vinten):A&R部門共同トップ

11)ラジオ
SiriusXM – ジェシカ・ベサック(Jessica Besack):「The Spectrum」チャンネル担当プログラム・ディレクター
iHeartMedia – シャロン・ダスツール(Sharon Dastur):プログラミング&インテグレーション担当上級副社長
NPR – アーニャ・グルードマン(Anya Grundmann):NPR Musicエグゼクティブ・ディレクター兼NPR プログラミング担当暫定副社長

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エージェンシー

●Creative Artists Agency
エマ・バンクス(Emma Banks):国際ツアー部門共同代表/CAA Music London共同代表
キャロル・キンゼル(Carole Kinzel):エージェント
マーリン・ツチイ(Marlene Tsuchii):国際ツアー部門共同代表

業界大手のエージェンシーCreative Artists Agencyの音楽部門でバンクスはケイティ・ペリーの「Prismatic」ワールドツアーを成功させ、無名だったアイルランド人シンガーHozierを世界の有名フェスティバルに参戦するための戦略を作る。ツチイはフー・ファイターズやアリアナ・グランデを担当し、2016年にはジャスティン・ビーバーの世界規模でのツアーを支援する。キンゼルは、動員数と話題性で大きな成功を収めたラナ・デル・レイの夏ツアーを支援。

●William Morris Endeavor
サラ・ニューカーク・サイモン(Sara Newkirk Simon):パートナー兼音楽部門共同代表
サマンサ・カービー・ヨー(Samantha Kirby Yoh):パートナー

WME New Yorkの音楽チームを率いるカービー・ヨーはApple TVで「M2M」ファッションチャンネルを立ち上げ、マネジメントを担当するクライアントのFlorence & The Machine、Grimes、FKA Twigs、アリシア・キーズなどをフィーチャーする機会を作る。ニューカーク・サイモンはレディーガガ、ファレル・ウィリアムス、セリーナ・ゴメス、Miguelの活動を他分野に広げるための支援を行う。

●United Talent Agency
ナタリア・ナスタスキン(Natalia Nastaskin):米国音楽部門代表

UTAが買収した大手エージェンシーThe Agency Group USAの米国事業CEO兼法務担当責任者。2200のクライアントを抱えるエージェンシーの合併は業界で大きなニュースとなる。現在はUTAの米国事業CEOも兼務。

●Artist Group International
マーシャ・ヴラシッチ(Marsha Vlasic):社長

ニール・ヤング、エルヴィス・コステロ、レジーナ・スペクター、ザ・ストロークス、Band of Horsesなどをクライアントに持つエージェンシーの社長として、ニール・ヤングとPromise of the Realのジョイントツアーと、エルヴィス・コステロの「Detour Tour」で話題を集める

●ICM Partners
キャロライン・イム(CAROLINE YIM):コンサート・エージェント

クライアントのケンドリック・ラマーは、小規模なライブツアーを8都市で開催。The Internetは全米40都市、Earl Sweatshirtは62都市、Rae Sremmurdは155都市でライブを積極的に行う。またオーディオション番組「America’s Got Talent」のファイナリストKehlaniをメジャーレーベルとの契約さらにはソロツアーで成功させる。

ブランド

●MAC Presents
マーシー・アレン(Marcie Allen):社長

音楽ビジネスのスポンサーシップとパートナーシップ戦略を専門にするエージェンシー「MAC Presents」では、サウスウェスト航空がImagine Dragonsのツアー「Destination Dragons Tour」をサポートするマーケティングや、アーティストの機内コンサート・シリーズ「Live at 35」を実施。クライアントには、マイクロソフトやサムスン、Jeep、クライスラー、ソニー、ヴィクトリアシークレットなど多業種が名を連ね、同社の売上を2014年から20%大幅増加させる。2016年サンダンス映画祭ではライブ会場Park City Liveと連動したライブ・イベントを企画、今夏にはビール・ブランドと夏フェス・ブランドとのマーケティングも実施予定。

●シティバンク
ジェニファー・ブライトハウト(Jennifer Breithaupt):エンターテインメント・マーケティング部門上級副社長兼グローバル統括責任者

エンターテインメントのマーケティングで知られるシティバンクの部門責任者。2015年には世界21ヶ国で1400組以上のアーティストやバンド、1万1000のイベントと提携し、人気ツアーとチケット販売をカードホルダー向けに行うなどマーケティングを実施。チケット売上、売上枚数は二桁成長で、Yahoo!のコンサートシリーズへのスポンサーシップで消費者へのリーチ拡大を狙う。2016年はライブ会場内でカードホルダーを認識する新技術で特典を提供するなどの試みに乗り出す。

●アメリカン・エキスプレス
デボラ・カーティス(Deborah Curtis):グローバル・スポンサーシップ・エクスペリメンタル・マーケティング担当副社長

2015年は、AMEXカードホルダーにはテイラー・スウィフト、ローリング・ストーンズ、エド・シーラン、ケニー・チェズニーなどのライブチケットが先行購入できる特典を含むライブ・イベントのスポンサーシップを実現。テイラー・スウィフトのチームと協力して、ブランド・ライブシリーズ専用アプリ「Amex Unstaged」 のテイラー・スウィフト限定版を制作、シングル「Blank Space」のインタラクティブ動画を配信権を獲得する。Amex Unstaged Artists in ResidenceではBorns、Rae Sremmurd、Pia Miaなど若手アーティストをフィーチャーし認知拡大を実践。

デジタル

●Pandora
サラ・クレメンス(Sara Clemens):チーフ・ストラテジー・オフィサー

世界最大のネットラジオPandoraのCSOとして、定額制音楽配信Rdioの資産を買収、SpotifyやApple Musicなどとの本格的な競争を視野に入れる。2015年10月には4億5000万ドルでデジタルチケット・サービス「Ticketfly」を買収、Pandoraリスナーに直接チケット販売を提供するツールをPandoraに融合させる。

●グーグル/YouTube
タマラ・フリブナーク(Tamara HRIVNAK):Google Play/YouTube米国音楽パートナーシップ代表
ヴィヴィアン・ルウィット(Vivien Lewit):Google Play/YouTubeアーティスト・リレーション・グローバル統括責任者
ヘザー・モースニック(Heather Moosnick):YouTubeレーベル・パートナーシップ代表

定額制音楽配信の新サービスで忙しかったグーグル社内の音楽プロジェクトを推進している3人。ハードウェアメーカーや通信事業者からレーベルや音楽出版社との提携を統括するフリブナーク、定額制音楽サービス「YouTube Red」とYouTube Musicアプリの開発を進めるルウィット、YouTube Red向けにレーベルとのライセンス契約を担当するモースニック。

●Spotify
ケイティ・シュロッサ―(Katie Schlosser):北米レーベル・リレーション上級ディレクター

7500万人のアクティブユーザーを超えるまでに成長するSpotifyで、アーティストやレーベルと協力して定額制音楽配信を活用した成功事例を作ることに成功する。最も話題になったマーケティングは、EDMグループMajor Lazerのトラック「Lean On」をSpotifyで3800万回以上再生させたマーケティングとビッグデータ活用で、米国チャートでも成功を納める。

映画/TV

●ABC News/Good Morning America
モニカ・エスコベード(Monica Escobedo):エンターテインメント・プロデューサー

米国ABC放送で人気の朝番組「Good Morning America」では毎年恒例の夏コンサート・シリーズは7年目に突入。ジェイソン・デルーロのライブは510万人の視聴者数を獲得、アルバム「Everything is 4」の売上も番組出演後20%アップするなど、アーティストの認知拡大にも貢献。GMAではワン・ダイレクションのアルバム「Made in the A.M.」ローンチに合わせた特集も制作するなど、テレビにおけるアーティストの露出を拡大する企画を打ち出す。

●NBC

ジュリー・グロヴィチュ(Julie Gurovitsch):The Tonight Show Starring Jimmy Fallon音楽担当タレント・エグゼクティブ
リンジー・シューカス(Lindsey Shookus):Saturday Night Liveプロデューサー

米国NBC放送の看板番組で音楽を担当するプロデューサー。The Tonight Showで8月5日にブルースロックバンドNathaniel Rateliff & The Night Sweatsの全国テレビデビューを実現、その後バンドのシングル「S.O.B.」のストリーミング再生回数は279%アップするなど、プロモーションにおける番組の影響力を証明する。

●BET Networks
デブラ・リー(Debra Lee):会長兼CEO

黒人カルチャー専門ネットワーク「BET」の会長。リストラや再編に直面し、視聴者数も140万人失いながらも、音楽アワードショー「BETアワード」はケーブルテレビ局でトップの視聴者数を獲得する。

●NFL
サラ・モール(Sarah Moll):メディア・イベント・ディレクター

2015年2月に開催されたスーパーボールでは、ハーフタイムショーにケイティ・ペリー、レニー・クラヴィッツ、ミッシー・エリオットを登場させ、最高記録を更新する1億1850万人乗視聴者数を獲得して大成功をおさめる。

●NBC
ブリタニー・シュレイバー(Brittany Schreiber):「Today」/NBC News音楽ブッキング・プロデューサー

NBC放送で人気の朝のトーク番組「Today」でライバル局ABCの「GMA」と視聴率争いを繰り広げる。Todayでは特に新人アーティストにより多くのチャンスを与え続け、2015年夏に若手アーティストのチャーリー・プースのソロパフォーマンスをブッキングし2016年1月にもアルバムリリースと合わせてライブを行う。

●ABC
ドーン・ソレル(Dawn Soler):音楽担当上級副社長

カントリー音楽をめぐるドラマ「Nashville」では、番組内に話題の楽曲を挿入するほか、11枚のサウンドトラックをこれまでにリリースし90万枚以上の売上と400万トラックダウンロードを記録する。Nashville以外では「How to Get Away With Murder」「Wicked City」、Netflix向けに制作する「Luke Cage」にも音楽を広げる計画を進める。

●ソニー・ピクチャーズ
リア・ヴォラック(Lia Vollack):ワールドワイド・ミュージック社長/シアター担当取締役副社長

映画「Spectre」では、サム・スミスの「Writing’s on the Wall」を主題歌に起用し、英国シングルチャートで007映画初の1位を獲得。2016年は「ゴーストバスターズ」での音楽に起用する完璧な主題歌を決めることが次のチャレンジとなる。

ファイナンス

●シティ・ナショナル

ローリ・バジェット(Lori Badgett):上級副社長
マーサ・ヘンダーソン(Martha Henderson):取締役副社長兼エンターテインメント部門代表

ナッシュビルとロサンゼルスを拠点にする2人はクライアントに多くのエンターテインメント関連企業を抱え、マネージャーやエージェンシー、エンターテインメント専門弁護士事務所からアーティスト、ソングライター、音楽出版会社、権利管理会社など音楽業界のビジネスを金融サービスで支援する。ナッシュビル・オフィスを開設したバジェットのチームは2015年には50件以上の契約問題を担当し、音楽出版の権利契約から買収案件、スタジオ設立、知的財産の融資などを取りまとめる。

●Flood Bumstead McCready & McCarthy
ジュリー・ブース(Julie Boos)共同オーナー/副社長/ビジネスマネージャー
メアリー・アン・マックレディ(Mary Ann McCready):共同創業者/社長

1990年にナッシュビルで創業したFlood Bumstead McCready & McCarthyは、音楽業界を専門にするビジネス・マネジメント会社でフィナンシャルコンサルタント会社。キース・アーバンやブレイク・シェルトンなどトップアーティストをクライアントに抱える。

レーベル

●ユニバーサルミュージックグループ
ミシェル・アンソニー(Michele Anthony):米国レコード音楽担当取締役副社長

2015年に米国週間アルバム・チャート1位を31回獲得し、年間アルバム売上トップ10で7作品がランクインしたユニバーサルミュージックでレーベルを跨いだ全体の戦略と収益拡大開拓を統括する。UMGの収益拡大に向けて新たな領域に進出し、ブランディング・スポンサーシップ担当副社長Mike Tunnincliffeを加え、新たにプレイリスト・マーケティングを専門にするチームを設立、エイミー・ワインハウスの映画「Amy」への楽曲提供など映画やテレビ、シアターのプロジェクトにも目を向ける。

●ユニバーサルミュージックグループ
キャンディス・ベリー(Candace Berry):取締役副社長兼セールス部門ジェネラルマネージャー

ユニバーサルミュージックと傘下レーベルのディストリビューションを統括し、テイラー・スウィフトやドレイク、The Weeknd、ショーン・メンデスなどのヒット作品を市場に供給する。またグループのデジタル売上51%を占める音楽ストリーミングを含めたデジタル流通も統括する。

●ソニー・ミュージック・エンターテインメント
マリア・フェルナンデス(Maria Fernandez):ラテン・イベリア地域担当チーフ・フィナンシャル・オフィサー兼オペレーション担当副社長

ラテンアメリカ地域でシェア一位のレーベルでファイナンスから運営を統括。エンリケ・イグレシアス、Il Voloとの契約、ソニー・ミュージックの社内クリエイティブ・エージェンシー「Arcade」設立などの積極的な投資を行い、過去4年で売上を15%増加させる。

●リパブリック・レコード
ウェンディ・ゴールドシュタイン(Wendy Goldstein):取締役副社長兼アーバンA&R部門代表

全く無名だったThe Weekndのアルバム「Beauty Behind the Madness」は全米チャート1位に押し上げ、新人発掘とメインストリームでの成功を実践する。

●アトランティック・レコード
ジュリー・グリーンワルド(Julie Greenwald)会長兼チーフ・オペレーション・オフィサー

レーベル在籍11年を迎えたCOOは、エド・シーラン、デヴィッド・ゲッタ、ミーク・ミル、ジル・スコット、ウィズ・カリファのヒットアルバムを作り、ミッシー・エリオットやTy Dolla Sign、Sturgill Simpson、The War on Drugs、チャーリー・プースなど強力なアーティストポートフォリオの最新作で2016年もヒットを狙う

●モータウンレコード/ユニバーサルミュージック・パブリッシング・グループ
エチオピア・ハブトマリアン(Ethiopia Habtemariam):モータウンレコード社長、アーバンミュージック担当社長兼クリエイティブ部門共同代表

音楽出版の大手ではニッキー・ミナージュ、J.Cole、Big Sean、Childish Gambinoとのグローバル出版契約を結び、所属するソングライターではSebastian Koleはアレッシア・カラのヒットシングル「Here」を含むアルバム制作に参加する。モータウンレコードではNe-Yoのアルバム「Non-Fiction」が1位を獲得、2016年は新人のBJ the Chicago Kidの最新アルバムに期待が高まる。

●Big Machine Label Group
アリソン・ジョーンズ(Allison Jones):A&R担当上級副社長

テイラー・スウィフトやティム・マッグロウの作品をリリースする、ナッシュビルのインディーズレーベルBig Machine。現役のアーティストに加えて、メーガン・トレイナーを迎えて制作したRascal Flattsのトラック「I Like the Sound of That」はカントリーソングチャートで29位を獲得、他ジャンルとのコラボレーションで未来のヒットを読む。

●キャピトル・ミュージック・グループ
ミシェル・ジュベリラー(Michelle Jubelirer):チーフ・オペレーション・オフィサー

2015年に副社長からCOOに昇格、CMGでは49のグラミー賞ノミネーションを受け、12で賞を獲得。サム・スミス、5 Seconds of Summer、Bastilleなどの成功で、アーティスト発掘型のレーベルであることを証明する。

●ユニバーサルミュージックグループ・ナッシュビル
シンディ・メイビー(Cindy Mabe):社長

カントリーミュージックの市場で40%シェアを占めるレーベルのトップ。サム・ハントのアルバム「Montevallo」は2015年全米デジタルアルバム売上でトップ10入りし、Little Big Townの「Girl Crush」は13週に渡ってカントリー・ソングチャート1位を独占する。

●エピック・レコード
シルヴィア・ローヌ(Sylvia Rhone):社長

エピック・レコードからはFuture、Fifth harmony、トラヴィス・スコット、サラ・バレリスのデビュー作が米Billboardアルバム・チャートでいずれもトップ10入りを果たす。特にメーガン・トレイナー(Meghan Trainor)はデビュー・アルバム「Title」が全米1位を初週で飾る。トラヴィス・スコットのデビュー作「Rodeo」ではアルバムカバーにもなったアクションフィギュアを実際に発売(150ドル)したマーケティングでメディアからの注目を集める。さらにジャネル・モネイのレーベル「Wondaland Records」とジョイントベンチャー提携を結ぶことも成功。

●インタースコープ・ゲフィン・A&M
ブレンダ・ロマノ(Brenda Romano):プロモーション担当社長

インタースコープ・レコードのラジオプロモーションを数多く成功させる業界20年のベテラン。2015年はセリーナ・ゴメスの「Good for you」、マルーン5の「Sugar」「Animals」、エリー・ゴールディングの「Love Me Like You Do」など米Billboardチャートトップ10入りを実現。

●ハーヴェスト・レコード
ジャクリーン・サターン(Jacqueline Saturn):ジェネラルマネージャー

ユニバーサル・ミュージック・グループのハーヴェスト・レコードで、ピンク・フロイドやデュラン・デュランが作ってきた新人タレント発掘の流れを受け継ぎ、Banksを音楽ストリーミングサービスで累計再生2億回を超えるアーティストへ成功させる。英ロックバンドGlass AnimalsはGooeyでSpotifyチャート1位を獲得。プロデューサーT Bone Burnettによるオールスターミュージシャン混成バンド「The New Basement Tapes」(エルヴィス・コステロ、ジム・ジェイムス、マーカス・マムフォード、タイラー・ゴールドスミス、リアノン・ギデンズ)で、ボブ・ディランが1967年に書いた未発表曲を録音する斬新なプロジェクトで米国アルバム・チャートでトップ25位内にランクインさせる。

●ソニー・ミュージックエンタテインメント
ジュリー・スウィドラー(Julie Swidler):ビジネス担当取締役副社長兼ジェネラル・カウンセル

ソニー・ミュージックの重要拠点の一つナッシュビルで、ソニー・ミュージックナッシュビルCEOにランディ・グッドマン(Randy Goodman)を起用。ケニー・チェズニーやキャリー・アンダーウッド、タイラー・ファー、Old Dominionなどの作品に携わる一方で、アップルやTidal、YouTubeとの契約を統括する

ライブビジネス

●MSG Entertainment
ダナ・デュファイン(Dana Dufine):エンターテインメント・ブッキング部門トップ

ニューヨークの有名アリーナ「マディソン・スクエア・ガーデン」を運営するMSG Entertainmentにおいて、ロサンゼルスの「The Forum」など、全米で最も興行収入を挙げる会場のライブエンターテインメントを統括する。MSG Entertainmentにおけるツアー部隊を編成、元アーティスト・マネージャーの経験を活用した大都市の会場を跨いだライブ事業を取りまとめる

●ライブ・ネイション/チケットマスター
モーリーン・フォード(Maureen Ford):国内販売およびフェスティバル担当社長
エイミー・ハウ(Amy Howe):最高執行責任者

ライブ・ネイションのフェスティバル事業は2015年にスポンサーシップ・メディア売上が50%増加。トヨタ、ヒルトン・ホテル、State Farmなど大型クライアントとスポンサーシップで複数年契約を結ぶ。またSnapchat、Yahoo!、Vice Mediaと新しいメディアリレーションを開拓。チケット販売最大手のチケットマスターでは、Two ToastersやUniverseなどモバイルに特化したスタートアップを買収するなどして、ファンのライブ体験のエンドツーエンドでの変革をチケットマスターが目指す

●AEG Live / Goldenvoice
アリ・ハーネル(Ali Harnell):上級副社長
レベッカ・レオン(Rebeca Leon):ラテン・タレント担当上級副社長/マネージャー

ハーネルは2015年に180回のライブ・イベントを統括、Little Big Townのツアー売上350万ドルを含む合計3600万ドルの収益を生み出す(前年から1000万ドル増)。ラテンアーティストのライブ事業を指揮するレオンはエンリケ・イグレシアス、Pitbull、J Balvinのツアーを成功させ収益を12%増加させる一方で、マネージャーとしてJ Balvinのマネジメント契約を締結さらにフアネスはグラミー賞で最優秀ラテンポップアルバムにノミネートされる。

●AEG Live
デブラ・ラスウェル(Debra Rathwell):上級副社長

世界第2位のイベント・プロモーション会社AEG Liveの副社長ラスウェルは年間1000以上のイベントをプロモートするニューヨーク・オフィスを統括、ジョン・メレンキャンプの80日シアターツアー、シャナイア・トゥエインの65アリーナ・ツアーを成功させる。2016年春夏はジャスティン・ビーバーの北米ツアーのプロモーションを担当予定。

●ライブ・ネイション・エンターテイメント
キャシー・ウィラード(Kathy Willard):取締役副社長兼CFO

世界最大のイベント・プロモーション会社、ライブ・ネイションは大型フェス「ロラパルーザ」を運営するプロダクション「C3 Presents」や、ボナルー・フェスティバルの運営権を取得、ドイツの有力プロモーターMarek Lieberbergとパートナーシップを締結する。アジアおよび南アメリカでの事業拡大に視野に入れる。

マネジメント

●Parkwood Entertainment
リー・アン・キャラハン-ロンゴ(Lee Anne Callahan-Longo):ジェネラルマネージャー

ビヨンセが立ち上げたマネジメント・マーケティング会社Parkwood Entertainmentのトップ。2014年に1億ドル以上の収益を挙げたビヨンセとジェイ・Zの共同ツアー「One The Run Tour」を成功させた後、同社のマネジメント、製作、音楽慈善活動部門の強化に注力。ビヨンセが共同代表を務めるチャリティ「Chime for Change」のコミュニティ支援団体「Global Citizen」とのパートナーシップを締結、無料の音楽フェスGlobal Citizen Festivalを実現させる

●SB Projects
アリソン・ケイ(Allison Kaye):ジェネラルマネージャー

音楽マネージャーで起業家、投資家の顔を持つスクーター・ブラウンのエンターテイメント・マーケティング会社「SB Projects」のジェネラルマネージャー。2015年はSB Projectでは、ジャスティン・ビーバーのアルバム「Purpose」で全米チャート一位のヒット曲「What Do You Mean?」を生み出す。またアリアナ・グランデやマーティン・ギャリックスのマネジメントに加えて、グラミー賞で最優秀新人賞にノミネートされたトーリ・ケリーのアルバム「Unbreakable Smile」をリリース、全米アルバム・チャート2位を獲得。

●First Access Entertainment
サラ・ステネット(Sarah Stennett):最高経営責任者

エリー・ゴールディングやリタ・オラ、ジェシー・J、イギー・アゼリア、ジャック・ギャラットのマネジメントを担当するTurn First ArtistsのCEOとして新たにジョイントベンチャー「First Access Entertainment」をワーナーミュージックの親会社でもある投資会社Access Industriesと立ち上げCEOに就任、ビジネス拡大の機会を目指す。またソロ活動を開始したゼイン・マリクとマネージャー契約を結ぶ。

●Friends at Work
タイ・スティクロリス(Ty Stiklorius):創業者兼CEO

元レディーガガのマネージャーで投資家、起業家のトロイ・カーター率いる音楽マネジメント・マーケティング会社Atom Factoryの元共同社長。ジョン・レジェンド、リンジー・スターリングらを担当するマネジメント会社「Friends at Work」を新たに創業。映画プロデューサー、マイク・ジャクソン、ジョン・レジェンドと共に映画・TV制作会社Get Lifted Filmの共同パートナーを務める。

パフォーマンス権利

●米国作曲家作詞家出版者協会(ASCAP)
エリザベス・マシューズ(Elizabeth Matthews):最高経営責任者

作曲家および作詞家の演奏権を保護し、ライブや放送で発生するライセンスフィーを徴収し分配する非営利団体ASCAPのCEOに就任する。米司法省がデジタル時代の音楽ライセンスについて審議する著作権ビジネスの分岐点の中、メンバーのニーズに適応するための六カ年戦略計画でASCAPの運営をリードする。

●ブロードキャスト・ミュージック(BMI)
アン・スウィーニー(Ann Sweeney):グローバルポリシー担当上級社長

ASCAP、SESACと並び、作曲家、ソングライター、楽曲管理者のライセンス料を徴収し分配する非営利団体BMIにおいて、国際市場におけるPerformance rights organization(PRO)との関係構築を担う。

●SESAC
ケリー・ターナー(Kelli Turner):最高財務責任者/事業および経営企画取締役副社長

SESACのThe Harry Fox Agency買収に成功、マライア・キャリーやグリーン・デイ、カート・コバーンの権利管理運用を開始するなど、ライセンス料やロイヤリティ徴収の拡大(50%以上)を視野に入れる。

音楽出版

●ユニバーサル・ミュージック・パブリッシング・グループ
ジョディ・ガーソン(Jody Gerson):会長兼CEO

メジャーレーベルの音楽出版会社にて初となる女性経営者。元ソニー/ATV Publishingの共同社長。就任後、当時無名のレディーガガと契約。その後もファレル・ウィリアムス、シャキラ、エンリケ・イグレシアス、Pitbullなどと契約に成功し世界的なスターを作る。ビルボードが選ぶ2015年「Executive of the Year」を受賞する、業界で最も影響力があるビジネスパーソンの1人。

●ソニー/ATV Publishing
ジェニファー・ノッフラー(Jennifer Knoepfle):上級副社長/西海岸A&R部門代表

前クリエイティブ担当上級副社長としてJack Antonoff、Andrew Dost、Leon Bridges、Grimes、Lord Huron、Kelela、Grace Mitchellなどソングライターと次々と契約を結ぶ。また作曲家のコラボレーションで活動の幅を広げ、ロードの「Royals」共同作曲家Joel Littleや、Charli XCX(イギー・アゼリアの「Fancy」を作曲)らの作品でヒットを生み出す。

●SONGSミュージック・パブリッシング
キャリアン・マーシャル(Carianne Marshall):パートナー

インディーズ系音楽出版最大のSONGSは、The Weeknd、ディプロ、ロードなどのライセンス契約を取りまとめる。2015年は映画やテレビ、広告、その他のメディア展開でシンクロ権のライセンスビジネスを拡大、前年から売上を110%向上させる。ヒュンダイの広告にはDiploの「Revolution」、Hugo Bossの広告にはThe Weekndの「High for This」が採用される。

●Kobalt Music Group
サス・メトカーフ(Sas Metcalfe):グローバル・クリエイティブ担当社長

イギリスのインディーズ系音楽出版Kobaltのクリエイティブ部門を統括、新規契約、買収、パートナーシップ契約を取りまとめる。2015年にはDeadmau5のMau5trapと契約、メジャーからインディーズへのビジネス転換を支援。さらにライオネル・リッチー、TV on the Radioなどのアーティストと契約を締結。

●Warner/Chappell Music
ケイティ・ヴィンテン(Katie Vinten):A&R部門共同トップ

ワーナーミュージックの音楽出版会社Warner/Chappellにて、ジャスティン・ビーバーの「Sorry」、グウェン・ステファニーの「Used to Love You」、セリーナ・ゴメスの「Good for You」などヒット曲を生み出したライターチーム、ジャスティン・トランター(Justin Tranter)とジュリア・マイケルズ(Julia Michaels)といち早く契約するなどソングライター発掘にチカラを発揮する

ラジオ

●SiriusXM
ジェシカ・ベサック(Jessica Besack):「The Spectrum」チャンネル担当プログラム・ディレクター

アメリカで2900万人以上の有料会員を持つデジタル衛星ラジオSiriusXMで、最も影響力のあるアダルトロック・チャンネル「The Spectrum」の編成を行うディレクター。The Spectrumはアデルの「25」発売時に、本人初となる米ラジオ出演を実現させ貴重なインタビューを行うことに成功。The Spectrumでは若手アーティストNathaniel Rateliff & The Night Sweatsを早くからプッシュ、「S.O.B.」を初めてプレイしたラジオ局となった結果、売上は500%増加。

●iHeartMedia
シャロン・ダスツール(Sharon Dastur):プログラミング&インテグレーション担当上級副社長

ニューヨークのラジオ局WHTZ(Z100)のプログラム・ディレクターから全米7000万人以上のユーザーを抱えるiHeartRadioのプログラミング編成部門統括者に昇進。年間の広告売上を5000万ドル以上アップさせ、コカ・コーラのFirst Taste FridaysやBacardiのUltimate House Party Tourなどナショナルクライアントの案件をまとめる

●NPR
アーニャ・グルードマン(Anya Grundmann):NPR Musicエグゼクティブ・ディレクター兼NPR プログラミング担当暫定副社長

NPR Musicでは、リリース前のアルバムをいち早くオンエアするシリーズ「First Listen」をアーティストインタビューやライブパフォーマンスを加えて進化させ、人気番組「All Songs Considered」はiTunesのポッドキャストチャート1位を獲得し2000万以上のリスナーとアーティストをつなぐプログラムを編成。また「Tiny Desk Concert」のコンテストには、新人アーティストやレーベルに所属していないアーティストたち3万組以上から応募があるほど認知と影響力を拡大させる

*ランクの基準
2015年通年でビジネスのインパクト、オーディエンス、マーケットシェア、チャート(Nielsen Music)、ライブ売上(Billboard Boxscore)のデータをトラッキングして選定

■記事元http://jaykogami.com/2016/02/12607.html


jaykogami
記事提供All Digital Music

Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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