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DripがKickstarterに参画、サービスを継続

コラム All Digital Music

アーティスト単位で定額制の音楽販売システムを構築するDripがKickstarterに参画DripがKickstarterに参画

アーティストやレーベル単位のサブスクリプション型音楽販売プラットフォームとして、海外の有名インディーズアーティストたちから支持されてきた「Drip」が、3月17日クラウドファンディング・プラットフォームKickstarterに参画することを発表、サービスを継続することを発表しました。Dripは2月にサービスの閉鎖を発表していました。

密接なアーティストとファン、レーベルのコミュニティを作ることを目的に、米ミシガン州のインディーズ系ダンスミュージック・レーベル「Ghostly International」が5年前に「Drip.fm」として立ち上げたサービスには、これまでDomino Records、Fool’s Gold、Tru Thoughts、Stones Throw,Sub Pop、OWSLAなど、多くのインディーズ・レーベルが参加し、配信プラットフォームとして活用されてきました。

ファンは各レーベルのサブスクリプションの有料会員となり、月額10ドルなど定額料金を支払えば、毎月最新作やエクスクルーシブ、リイシューまたメンバー限定のディスカウントなどが提供されます。価格や配信するコンテンツ、提供するメニューの設定は、全てレーベルやアーティスト自らが設定可能です。

関連記事:インディーズレーベル向け定額制配信サービス「Drip」が3月18日に活動停止、創業者がブログで発表

Dripの運営はこれからも変わることなく、続きます。Dripの共同創業者ミゲル・センクエズ(Miguel Senquiz)はKickstarterにプロダクト・マネージャーとしてジョインします。

Kickstarterの共同創業者ヤンシー・ストリックラー(Yancey Strickler)もKickstarterブログでDrip参画を歓迎し、Kickstarterの社員の多くがこれまでDripの活動を称賛してきたことを明らかにしています。

クリエイターとファンが直接作品を通じて繋がり、ビジネスとして発展させるアプローチを実現することは、ダウンロードやストリーミングへのプラットフォーム化が進む音楽業界では、難しくなっています。また、アーティストやレーベル自らが、ファンクラブやECサイトなど、直接ファンにアプローチできるユニークなシステムを構築する技術的またはビジネス的な難解さも今までは課題となってきました。

Dripはこれらの問題を軽減できるプラットフォームで、クリエイターやレーベルが本当に望む人たちに直接作品を届けられる理想的なシステムです。今後Kickstarterに参画することで、技術的な点での改良や更なるアーティストたちの参加など、スケールアップが期待できそうです。

■記事元http://jaykogami.com/2016/03/12914.html


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Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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