Spotify アクティブユーザーが1億人を突破、毎月180万人を獲得し成長続く
Spotify アクティブユーザーが1億人を突破、毎月180万人を獲得し成長続く
世界で最大の定額制音楽ストリーミングサービス「Spotify」(スポティファイ)が最新のユーザー動向を公表し、月間アクティブユーザーが数1億人を突破したことを発表しました。
英テレグラフによると、Spotifyは毎月180万人の新規ユーザーを獲得しています。2006年創業のSpotifyは、有料ユーザー数が3000万人以上抱えていることを2016年3月に発表しています。ユーザー比率では、Spotifyは全ユーザーの30%が有料ユーザーという高いコンバージョン率を維持している計算となり、すでに競合サービスをユーザー総数そして有料ユーザーでリードしていたSpotifyは、今回の発表で世界最大のユーザー数を誇る定額制音楽ストリーミングサービスの地位をさらに拡大しました。
先日アップルがWWDCで「Apple Music」の有料ユーザー数が1500万人を超えたことを発表したばかりです。2016年2月に11万人、4月に13万人と2カ月おきに200万人の有料ユーザーを増やし続けてきたApple Musicですが、今回のSpotifyの発表で依然として両者の差は開いたままにあることが分かります。
テレグラフの取材に対してEnders AnalysisのAlice Endersは、「フリーミアムの経済モデルは依然として厳しく、売上総利益ベースではフリーミアムのユーザー一人が増えれば赤字に繋がるでしょう。心強いことは、有料ユーザーベースではサービスに利益をもたらしていることです。Spotifyは今年は非常に好調だと思います」と答えています。
Spotifyのビジネスモデルは無料でも有料でも利用できるフリーミアムモデルを採用していることが特徴です。ユーザーは無料または有料での利用を決めることができ、広告や制限に邪魔されたくないユーザーやチームは有料オプションを選ぶことができ、オフライン視聴や音質改善などの機能がフルで使えるようになります。これまでSpotifyは新規ユーザーを獲得する戦略と同時に、有料ユーザーへのコンバージョンを拡大する戦略も強化してきました。噂では、無料ユーザーへの利用制限に加えて、有料ユーザーのみが聴けるコンテンツを提供する形にシフトするのでは無いかとも言われていますが、この戦略は未だに実行されていないのが現状です。
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また今回の発表で投資銀行GP BullhoundはSpotifyの資産価値を約85億ドルとして、SpotifyがSkypeを抜いてヨーロッパ最大のスタートアップに成長したと伝えています。
■記事元:http://jaykogami.com/2016/06/13160.html
記事提供:All Digital Music
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