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世界180カ国で利用される定額制音楽配信Deezer、月額10ドルで米国に本格進出

コラム All Digital Music

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フランスの定額制音楽配信サービス「Deezer」(ディーザー)が、米国でサービスを本日ローンチしました。これによって米国の定額制音楽配信市場はすでに参入済みのSpotifyやApple Music、Google Play Music、YouTube Red、TIDAL、Napster(前Rhapsody)による競争が激化すると予想されます。

Deezerはすでに米国ではユーザーを限定してサービスを展開してきました。AT&TまたはCricket Wireless、スピーカーブランドBoseとSonosと提携して、スマホまたはスピーカーとのバンドルでDeezerのサービスにアクセスを開放する戦略を行っていました。

19日(火)から米国では誰でもDeezerの月額10ドルの定額制聴き放題を利用できます。Deezerユーザーは30日間のフリートライアルが提供されます。しかし、米国のサービスでは他国で提供している無料オプションは提供されません。

DeeperはSonosユーザーには、高音質でストリーミング再生できる上位プラン「Deezer Elite」を引き続き月額20ドルで提供していきます。

フランス生まれのDeezerは9年前に定額制サービスを開始して、ヨーロッパを中心にこれまで世界180カ国以上で展開してきました。Deezerの強みの一つは豊富な楽曲数(4000万曲以上、他社は一般的には3000万曲以上)と、世界のローカル市場を網羅する楽曲セレクションです。

しかし発表されている有料会員数はSpotifyやApple Musicよりも少ない600万人で伸び悩みが否めません。一方ライバルのSpotifyは有料会員数3000万人以上、Apple Musicも1500万人以上と発表しています。

今後は定額制音楽配信の市場にアマゾンやPandoraも本格参入すると噂されています。アマゾンはPrime Musicとは別の音楽サービスをプライムユーザー向けにローンチすると言われ、Pandoraも従来のラジオ型音楽配信とは別にオンデマンドの定額制配信サービスを立ち上げる準備にとりかかっています。

これらの定額制音楽配信サービスが全て混在する米国市場ですが、現在Pandoraがアクティブユーザーを8000万人近く抱えるように、未だに巨大な市場と見られており、定額制音楽配信の成長は今後も世界的に拡大すると予想されています。

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■記事元http://jaykogami.com/2016/07/13281.html


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Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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