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テイラー・スウィフトのニューアルバムは定額制ストリーミングで配信されるのか、注目される動向

コラム 高橋裕二の洋楽天国

テイラー・スウィフトが昨日(日曜日)、ファースト・シングル発売から10日も経たないうちに、セカンド・シングル「Ready for It」を発売した。iTunesストアーのシングル・チャートで即1位となり、ファースト・シングル「Look What You Made Me Do」とワン・ツー・フィニッシュとなった。ラジオ業界誌ヒッツが伝えた。

短期間でのシングル発売は異例。

新聞ニューヨーク・タイムズが昨日、テイラー・スウィフトの最新アルバム(11月10日発売)について、定額制音楽ストリーミング・サービスでの動向がどうなるかという記事を書いた。テイラー・スウィフトと所属するレコード会社のビッグ・マシーンは3年前のアルバム「1989」をスポティファイに音源を提供しなかった。理由は無料会員が有料会員よりも遥かに多かった事だ。アルバムがタダで聴けたら、iTunesで有料ダウンロードもしなければ、実物のCDも買わない。

またアップル・ミュージックに対しては、3ヶ月間の無料お試しでも、アーティストや作詞作曲家やプロデューサーに音源の使用料や著作権使用料を支払えと要求し、アップル・ミュージックはわずか1日で要求に応じた。定額制音楽ストリーミング・サービスに対しては強気だ。

ビッグ・マシーンは定額制音楽ストリーミング・サービスについて、映画産業を参考にしている。DVD発売は映画館での公開から数ヵ月後だと。映画公開日にDVDを発売する馬鹿はいないと。アデルも同じ考えで、スポティファイやアップル・ミュージックにはシングル音源は提供する。宣伝になるからだ。しかしアルバムは提供しない。実物のCDや有料ダウンロードで買ってもらいたい。

新聞ニューヨーク・タイムズは定額制音楽ストリーミング・サービスのビジネスが3年前に比べて飛躍的に伸びていて、テイラー・スウィフトのアルバム「Reputation(評判)」が発売と同時か2週間遅れで音源が提供されたらどうなるのだろうと注目している。スポティファイは無料会員を出来るだけ有料会員へ増やしたい。アメリカでの定額制音楽ストリーミング・サービスの有料会員は、テイラー・スウィフトが「1989」を発売した2014年は770万だったが、2016年は2260万になった。約3倍だ。

 

高橋裕二の洋楽天国

記事提供元:洋楽天国

高橋裕二(たかはし・ゆうじ)

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