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音楽カルチャー雑誌「ローリングストーン」、資金難で身売りを検討

コラム All Digital Music

音楽カルチャー雑誌「ローリングストーン」が経営難のため身売りを検討していることが明らかになりました。共同創刊者でオーナーのヤン・ウェナーがニューヨーク・タイムズのインタビューで詳細について答えています。今後、運営会社のウェナー・メディアは、同社が保有する株式の売却先を探し雑誌の継続を模索していくこととなりました。

 

Rolling Stone, Once a Counterculture Bible, Will Be Put Up for Sale (The New York Times)

 

1967年創刊の「ローリングストーン」はカウンターカルチャー、リベラル思想のムーブメントを代表するメディアとして台頭し、音楽や政治、文化を網羅する記事やレポートで人気を博してきました。ウェナーは創刊以降も一貫して「ローリングストーン」を家族経営で運営し、息子のガス・ウェナーと共に運営に携わってきましたが、2016年に同社の株式49%をシンガポールの音楽スタートアップ「BnadLab Technologies」に売却し、メディア運営を続けてきました。

 

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さらに今年に入ってウェナー・メディアは、ローリングストーン以外で運営していたメディア「Us Weekly」と「Men’s Journal」をAmerican Mediaに売却、資金難をしのいできました。

 

ヤン・ウェナーとガス・ウェナーはローリングストーンの運営権を手放した後も、雑誌の運営に残りたい意向を示しています。

 

ローリングストーンは雑誌、オンラインなど毎月6000万人の読者にリーチし、デジタルトラフィックは過去3年で50%、ソーシャルメディアのリーチは100%以上増加していることも明らかにしています。

 

世代を超えて愛読されてきたローリングストーンからは、ジャーナリストのハンター・S・トンプソン(Hunter S. Thompson)、マット・タイービ(Matt Taibbi)、写真家のアニー・リーボヴィッツ(Annie Leibovitz)、デビッド・ラシャペル(David LaChapelle)などメディア業界、文学界で名だたる才能の持ち主たちが活躍する場所でもありました。

jaykogami
記事提供All Digital Music

Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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