2017年上半期 米音楽産業の売上が17%増、ストリーミングが全体の62%を占める
昨日、アメリカ・レコード協会が2017年上半期(1月〜6月)の業界売り上げを発表した。それによると前年に比べ、17%増という飛躍的な伸びになった。伸びの牽引はストリーミングによる売り上げで、対前年比で48.1%も伸び、業界全体の売り上げで62%を占めるほどになった。アメリカで定額制音楽ストリーミング・サービスの有料会員は3000万を超えた。
有料ダウンロードは対前年で23.8%もダウンした。全体の19%になった。実物のCDやLPの売り上げは対前年比で1.3%の微減で16%を占めた。シンクロ(Synch)はTV-CMや映画にレコードが使われた音源使用料で、全体の3%だった。
アップルの定額制音楽ストリーミング・サービス「ビーツ・ミュージック」買収は正解だった。iTunesストアーでの音楽売り上げは公表されていないが、今回のレコード協会のデータを見る限り、おそらく激減している。米アマゾンがストリーミング・ビジネスに参入したのは、レコード売り上げを見る限り、必然なのだろう。スポティファイは資金調達でニューヨーク証券取引所に上場予定。一般的に認知され、さらに会員数が伸び、売り上げが上がるだろう。日本のレコード業界は良いのか悪いのか。世界的に見て間違いなく「ガラパゴス」ではある。
ソースはアメリカ・レコード協会(RIAA) グラフは音楽業界サイトのミュージック・ビジネス・ワールドワイドが作成した。