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上場に向けて企業価値が膨れ上がるスポティファイ

コラム 高橋裕二の洋楽天国

今年(2017年)の年末か来年の初頭に株式上場が予定されている定額制音楽ストリーミング・サービスのスポティファイ。ロイター通信によれば関係者の話として、スポティファイの企業価値は直近で約160億ドル(約1兆8000億円)に達し、実際に上場が決まれば約2兆2000億円になるだろうと言われている。

 

また投資銀行GPブルハウンドが実施した投資家調査では、数年以内に5兆5000億円を超えるだろうと予測している。10兆円を超えるのに長い時間がかからないともしている。ちなみにフェイスブックは昨年(2016年)、50兆円の企業価値があると言われた。またGPブルハウンドはスポティファイの会員が2020年には5億に達し、有料会員は2億にもなると予測している。

 

下の有料会員数は音楽業界サイトのミュージック・ビジネス・ワールドワイドがグラフ化した。今年の半ばで6000万、来年(2018年)の半ばが1億で、2020年の半ばには2億になる。

 

上場に向けて企業価値が膨れ上がるスポティファイ

 

下の表はMIDIAリサーチ社によるもので、昨年(2016年)の全世界での定額制音楽ストリーミング・サービス社の市場占有率。スポティファイが約半分を占める。

 

上場に向けて企業価値が膨れ上がるスポティファイ

 

ところでレコード会社大手はスポティファイの未公開株を保有している。スポティファイがスウェーデンで起業した時に担保したようだ。EMIミュージックが保有していた1.9%を含めるとユニバーサルミュージックが6.7%。ソニーミュージックはBMGミュージック分を含めると5.8%。ワーナーミュージックが3.8%を保有する。スポティファイの株式上場後、ユニバーサルミュージックの親会社のフランスのヴィベンディとソニーミュージックの親会社の日本のソニーはどのくらい恩恵を受ける事が出来るのだろう。

高橋裕二の洋楽天国

記事提供元:洋楽天国

高橋裕二(たかはし・ゆうじ)

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