ミレニアル世代が支持するリップシンク動画サービス「Musical.ly」、中国SNSのToutiaoが買収
ミレニアル世代のユーザーやアーティストを中心に、絶大な支持を得ているリップシンク(口パク)動画アプリ「Musical.ly」が、中国のソーシャルメディア企業大手「Toutiao(今日頭条)」によって買収されました。
TechCrunchが報じた内容によれば、Toutiaoを運営する親会社「Bytedance」はMusical.lyに対して支払う買収額は、8億ドルから10億ドルに上ると云われています。
2014年にLuyu YangとAlex Zhuの共同創業者によって開始した音楽動画アプリは、15秒のリップシンク動画を作成して簡単にシェアでき、全世界で登録者は1億3000万人以上、月間アクティブユーザー4000万人以上を集め、アップされる動画はデイリーで1100万以上を超えるほど、若者を中心に人気を継続的に獲得してきました。
Viceによれば、アメリカでは21歳以下のティーンエージャー約5000万人がMusical.lyのユーザーだと伝えているほど、音楽コンテンツをプロモートする強力なプラットフォームとして、無視できない存在でした。
北米の人気テレビ番組「リップシンク・バトル」や「カープール・カラオケ」などに連動するかのように、話題の楽曲を中心に、ダンス、コメディ動画など、エンターテインメント系動画コンテンツを使ってクリエイターとユーザーがつながるソーシャルネットワークとして、投資家からも注目を集めてきました。
2016年5月にMusical.lyは5億ドルの評価で1億ドルのシリーズCラウンドから資金を調達することに成功、GGV CapitalとQiming Ventureがリードし、Greylock Partners、DCMが参加しました。シリーズC後、Musical.lyがこれまで調達した総資金額は1億3000万ドルに上ります。
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Musical.lyではこれまでライブ動画作成アプリ「live.ly」を立ち上げ、Facebook LiveやPeriscopeなどで賑わうライブ動画ビジネスに参入を図っています。
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記事提供:All Digital Music