【海外】ユニバーサルミュージック、YouTubeと新契約を締結
昨日(12月19日)、ユニバーサルミュージックはYouTubeと音源の使用について複数年の契約を結んだと発表した。条件等は発表されなかった。ワーナーミュージックが半年前にYouTubeと契約していて、残すソニーミュージックも合意に達すると音楽業界誌ビルボードが伝えた。
ユニバーサルミュージックのルシアン・グランジ最高経営責任者は、「アーティストや作家に対して、YouTube上の広告から得られる売り上げや有料会員からの会費売り上げで報酬を増やす事が出来る」と声明を出した。またYouTubeのスーザン・ウォシッキー最高経営責任者は、「この合意は、音楽業界に大きな価値をもたらし、より多くのアーティストを支援し、世界のファンに素晴らしい音楽体験を提供できることを意味する」と声明を出した。
スーザン・ウォシッキーはGoogleの創設者ラリー・ページとサーゲイ・ブリンに自宅のガレージを貸していた。二人はこのガレージでGoogleを立ち上げる。ハーバード大学卒業の才媛。スーザンもGoogleに参加し、アドセンスやGoogleビデオの部門を統括していた。その時ライバルのYouTube買収を提案。YouTubeは巨大なプラットフォームになった。
ラジオ業界誌ヒッツは皮肉な見方をしている。従来YouTubeの音楽責任者はリオ・コーエンだった。音楽業界では評判が良くない。出たがり屋のリオ・コーエンが何もコメントせず、上司のスーザン・ウォシッキーが声明を出した。ヒッツはリオ・コーエンではまとまるものもまとまらないと言いたいようだ。またヒッツ誌は、まだソニーミュージックは契約がまとまっていないと書いた。
いずれにせよYouTubeが好条件を出したのは間違いない。YouTubeは来年(2018年)の3月に発表する定額制音楽ストリーミング・サービスでスポティファイとアップル・ミュージックにビデオ付で迫る。