スポティファイが明日上場、時価総額4兆7850億円と予想
定額制音楽ストリーミング・サービス最大手のスポティファイがアメリカ時間の明日(4月3日)、ニューヨーク証券取引所に上場する。
取引所に提出した資料によると、2017年12月31日の時点で、月間のアクティブ・リスナーは全世界(61の国と地域)で1億5900万で、有料会員は7100万になったという。
最高経営責任者のダニエル・エクは、「音楽業界を再構築し、アーティストと消費者が音楽のデジタル化の恩恵を受ける為の、よりよい方法を提供するためにスタートした。そしてこのストリーミングがアーティストと音楽ファンの両方に利益をもたらすビジネスだと確信した」
3月頭に出したブルームバーグの予想は時価総額が2兆4860億円(1$110円換算)だった。ところが直近のウォール・ストリートのアナリストはおよそ倍の4兆7850億円になるだろうとラジオ業界誌ヒッツが伝えている。
スポティファイの株を5.7%所有するソニーミュージックは上場後売るだろうか。親会社のソニーはムバダラ(アブダビ首長国の投資会社)が持つEMI音楽出版の株を取得する話し合いを始めた。
EMI音楽出版は2012年、ソニー主導で形成されたコンソーシアムが2420億円(1$110円換算)で買収した。コンソーシアムはソニー・アメリカ、マイケル・ジャクソン遺産管理財団、アブダビ首長国の投資会社であるムバダラ開発公社、投資会社Jynwelキャピタル、投資会社ブラックストーングループのGSOキャピタル・パートナーズと音楽事業家で投資家のデヴィッド・ゲフィンだ。
ソニーが30%、マイケル・ジャクソンが10%の株を保有する。残りの60%を保有する会社は投資が目的で、もう回収したいと思っている。ムバダラはソニーに対して、今EMI音楽出版を売ったら4400億円の価値があると交渉を始めたそうだ。ムバダラが全体の何%を所有しているかは定かではない。ソニーが取得すれば、既にある音楽出版社ソニー/ ATVとで、ソニーは世界最大の音楽出版社になる道を歩める。