Spotify幹部のトロイ・カーター、新ポリシーに反発して退職の噂
音楽メディアHits Daily Doubleは、定額制音楽ストリーミングサービス「Spotify」で、クリエイター向けサービスの責任者を務めているトロイ・カーター(Troy Carter)が同社を去る可能性があると伝えています。
Spotifyのスポースクパーソンはトロイ・カーターの退社の噂を否定しています。
噂の発端とされる背景には、Spotifyが5月10日に発表したヘイトコンテンツや過激なコンテンツに対する新たなポリシー「Policy on Hate Content and Hateful Conduct」の施行に反対したのがカーターだったという噂があり、新しいポリシーが音楽の価値を決めるとメディアを通じて宣言したSpotifyのやり方の反発していると思われます。
Spotify — Spotify Announces New Hate Content and Hateful Conduct Public Policy
https://newsroom.spotify.com/2018-05-10/spotify-announces-new-hate-content-and-hateful-conduct-public-policy/
Policies – FAQ – Spotify for Artists
https://artists.spotify.com/faq/policies#hate-content-and-hateful-conduct
Spotifyは新しいポリシーの施行と同時にR.KellyとXXXTentacionの楽曲をSpotify公式プレイリストから削除するという徹底した姿勢を示しました。
Varietyによれば、10日にカーターは新ポリシーに対するアーティストなどからの反発を懸念して緊急チームミーティングを呼びかけたと伝えており、これまでアーティストリレーションや音楽業界との橋渡し役を担ってきたカーターにとってSpotifyで築いてきた関係性に横槍を入れられたと感じたようにも受け取れます。
Spotifyの社内で誰が今回の新しいポリシーの策定をリードしていたかは未だ明らかにされていません。
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記事提供:All Digital Music