Spotify、MAUが2億人突破。2018年Q4で利用者900万人増加
サブスクリプション型音楽ストリーミングサービス「Spotify」は、アクティブユーザー数(MAU)が全世界で2億人を突破したことを明らかにした。2018年末の3カ月で、900万人の新規ユーザー獲得にさせることに成功したこととなる。Spotifyは現在も、世界最大規模のユーザーと有料ユーザー数を抱えているサブスクリプション型音楽ストリーミングサービスとして、Apple MusicやAmazon Musicらと競争を続けている。
Spotifyは2018年11月のQ3決算発表(7-9月期)で、アクティブユーザーは1億9100万人と発表していた。内訳は1億9100万人のうち、8700万人が有料ユーザー、1億900万人が無料ユーザーだった。
新たに増えた900万人の内訳をSpotifyは明らかにはしていない。
決算発表でのユーザーの増加予測では、Q4(10-12月期)はアクティブユーザーが1億9900万から2億600万人、有料ユーザーは9300万から9600万人に成長すると予測していた。
Spotifyのグローバル成長は継続
2018年Q3では1億9100万人のMAUに対し、有料ユーザーは8,700万人、フリーユーザーは1億900万人だった。
ラスベガスで開催中のカンファレンス「CES」に登壇したSpotifyのコミュニケーション責任者ダスティー・ジェンキンス(Dustee Jenkins)は、Spotifyが注力する領域について聞かれ、「Spotifyの戦略はグロース」であり、「Spotifyの存在しない地域へ進出することが何よりも重要」であることを強調した。
現在Spotifyが利用可能は国は78カ国に増加した。2018年後半には中東と北アフリカに進出し、サウジアラビアやUAEなど17市場で音楽配信を始めている。
2019年、Spotifyはインドに本格進出すると噂されている。すでにインド進出を目指すことはCEOのダニエル・エク(Daniel Ek)が明らかにしており、人材の採用も進んでいる。今年注力する市場の一つには、インドやパキスタンなど南アジア(SAARC)と予想される。
インド最大の音楽ストリーミングサービス「Gaana」はMAUが8000万人を突破している。2018年にはテンセントから出資を新たに受けた。Gaana以外にもJioSaavnやHungama、Airtel Wynkなどインドのローカルサービスがあり、Apple MusicやAmazon Musicもすでに進出しているため、インドでの競争には注目が集まる。
記事提供:All Digital Music