音楽ARのスタートアップ「Wavy」、Ubiquity6に買収される
AR技術を開発するサンフランシスコのスタートアップ「Ubiquity6」は、音楽ARアプリのスタートアップ「Wavy」を買収した。
Wavyは2018年に創業したばかりの新しいスタートアップ。サンフランシスコを拠点にするAR技術の開発を進めていたチームで、ARと連携したミュージックビデオを制作、配信するiOSアプリ「Wavy Music」を提供していた。
Wavyではアーティストが発信する動画や、ファンがシェアできる動画のリッチコンテンツ化を目指していた。
WavyチームはUbiquity6にジョインし、WavyのARアプリ開発は中止される。
Ubiquity6の共同創業者でCEOのAnjney Midhaは、リアルな世界の上に没入感あるヴァーチャル・リアリティを融合させるという同社のミッションを実現するために必要な「オーディオARの未来」を加速させるためにWavyのチームと技術を買収したと説明している。
Ubiquity6は、リアルな世界でマルチプレーヤー対応のAR体験を実現するARツールを提供しているスタートアップ。2018年8月にBenchmark VenturesやIndex Venturesなどから2700万ドル(30億円)の資金をシリーズBで調達している。
マルチプレーヤーARは、アップルやグーグルなど大手IT企業から、スタートアップまでが関心を示しているARの注目領域となっている。
Ubiquity6が注目される理由の一つに、このマルチプレーヤーARに特化した技術にある。
同社では複数ユーザーで同時にAR環境を共有したり、多数のデバイスに表示されるオブジェクトへ同時にインタラクションできるAR環境を開発するためのプラットフォームやツールセットに注力している。
記事提供:All Digital Music