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カナダ出身のヒップ・ホップ・シンガー、ドレイクが初登場1位獲得

コラム 高橋裕二の洋楽天国

【今週のビルボード・アルバム・チャート(2011年12月3日付)】

予想通りカナダ出身の25歳のヒップ・ホップ・シンガー、ドレイクのセカンド・アルバムが初登場1位になった。カッコ内は前週。

1( -)ドレイク「テイク・ケア」 631,000枚 
2( 2)マイケル・ブーブレ「クリスマス」 165,000枚
3( 5)アデル「21」 113,000枚
4( -)アンドレア・ボチェッリ「奇蹟のコンサート〜セントラル・パークLIVE」 87,000枚
5( 6)ジャスティン・ビーバー「アンダー・ザ・ミスルトウ」 84,000枚
6( -)オリジナル・キャスト「グリー、ザ・ミュージック:ザ・・クリスマス・アルバムVol.2」 71,000枚
7( 3)コンピレーション「Now That’s What I Call Music 40」 71,000枚
8( 4)サウンドトラック盤「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン」 61,000枚
9( 8)コールドプレイ「マイロ・ザイロト」 54,000枚
10( 7)スーザン・ボイル「誰かが私を見つめている」 52,000枚

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今年(2011年)発売されたアルバムで、発売から1週間で最も売れたアルバムはレディー・ガガの「ボーン・ディス・ウェイ」の110万枚で、リル・ウェインの「カーターⅣ」が964,000枚。ドレイクのこのアルバムは3位という事になる。デビュー・アルバムの「サンク・ミー・レイター」が発売1週間で447,000枚だったので大躍進。先輩で師匠格にあたるリル・ウェインに迫った。シングル「ヘッドラインズ」がヒット中。今最も旬なヒップ・ホッパー。

2位のマイケル・ブーブレは先週に比べて35%もセールスがアップした。

3位のアデルは10万枚台をキープ。初登場1位から39週間連続5位以内の記録。ビルボードの55年間のチャート史上でマイケル・ジャクソンが「バッド」で持っていた38週間という記録を塗り替えた。先週の日曜日(11月20日)のアメリカン・ミュージック・アワードで「大好きな女性アーティスト」とアルバム「21」で「大好きなアルバム」を受賞した。来週のチャートに必ず反映する。アルバムからのサード・シングル「セット・ファイアー・トゥ・ザ・レイン」の出だしが好調。ポップやロックのヒット曲をかけるラジオ局、「ホット・アダルト・コンテンポラリー」のチャートで25位に初登場した(ニールセン調べ)。

ピアノのイントロでスタートするミディアム・テンポで哀愁味を帯びたメロディー。日本人に絶対受ける曲。詩も泣けるがサビがまたなんともいい。業界誌ヒッツは、来週30日のグラミー賞ノミネーションでアデルが総なめにするのは音楽業界関係者なら誰でも知っていると書いた。日本のレコード会社「ホステス」は大プッシュすべき。今からでも遅くはない。グラミー賞のノミネーションだけでも大騒ぎが出来る。輸入盤ならソニーミュージックが騒いでもいい。

初登場が4位のアンドレア・ボチェッリはニューヨークのセントラル・パークのライブ盤。セリーヌ・ディオンやトニー・ベネットも参加した。5位のジャスティン・ビーバーは赤ちゃん騒動が収束しそう。6位は高校部活青春ドラマ「グリー」のクリスマス物。7位はお馴染みのヒット曲を集めたコンピレーション。

8位はシリーズ4作目の映画「『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン」のサウンドトラック盤。映画は先週全米で公開され、週末だけで約107億円を稼いだ(1$77円換算)。週末だけの興行成績はは全米映画史上第5位の記録。歴代1位は「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」、2位は「ダークナイト」、3位は「スパイダーマン3」、4位は「トワイライト・サーガ/ニュームーン」だ。映画は世界的にみて日本だけが振るわない。サウンドトラック盤はオルタナ系新人ロック・アーティストの曲が満載。

9位のコールドプレイは12月3日のグラスゴーからイギリス・ツアーがスタートする。10位のスーザン・ボイルはクリスマス・アルバム。

記事提供元:Musicman オススメBlog【高橋裕二の洋楽天国】

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