ラッシュ、ドナ・サマー、パブリック・エネミーら6アーティストがロックの殿堂入り
月曜日(12月10日)、「ロックの殿堂」入りを果たすアーティストが発表された。以下のアーティストが来年(2013年)4月に殿堂入りをする。
ラッシュ
ランディー・ニューマン
ハート
パブリック・エネミー
ドナ・サマー
アルバート・キング
「ロックの殿堂」入りする為の条件は、ロック・ミュージックに貢献したアーティストで、最初の作品を発表してから25年が経過したアーティスト、ミュージシャンやグループというシンプルなもの。死去していても対象になる。約600人の業界関係者の投票で選ばれる。
ラッシュはカナダ出身の3人組ロック・バンド。今時珍しい、プログレッシブ・ロックとよばれるサウンド。今年(2012年)発売した最新アルバム「クロックワーク・エンジェルズ」はビルボード・アルバム・チャートの初登場2位になった。1968年の結成だが完璧な現役。アルバム主義でシングル・ヒットは殆どない。
ランディー・ニュ-マン(68歳)は男性シンガー・ソングライター。知名度の割にレコード・セールスは芳しくない。しかしランディーの書いた「ママ・トールド・ミー」はスリー・ドッグ・ナイトにカバーされビルボード・シングル・チャートの1位になった。日本では1978年に発売されたアルバム「リトル・クリミナルズ」で多くのファンを掴んだ。最近は映画音楽の仕事が多く、2002年映画「モンスターズ・インク」の主題歌「イフ・アイ・ディドゥント・ハブ・ユー」でアカデミー賞歌曲賞を、昨年(2011年)映画「トイ・ストーリー3」の主題歌「僕らはひとつ」で再び歌曲賞を受賞した。
ハートはカナダ出身のアン・ウィルソンとナンシー・ウィルソンの姉妹バンド。日本でもシングル「バラクーダ」がヒットした。パブリック・エネミーは1987年にレコード・デビューしたヒップ・ホップ・グループ。メンバーの過激な発言がたびたび物議をかもした。影響力や知名度の割には大ヒット作が無く、アルバム「アポカリプス91」がビルボード・アルバム・チャートで最高位の4位だった。
ドナ・サマーは何度も「ロックの殿堂」入りが噂された。ディスコ・クイーンと呼ばれ、多くのヒット曲、「愛の誘惑」、「マッカーサー・パーク」、「ホット・スタッフ」、「バッド・ガール」、「情熱物語」他を放った。今年(2012年)5月、63歳で亡くなった。ブルース・ギタリストのアルバート・キングは1992年に死去している。亡くなってから20年後の殿堂入りとなった。
殿堂入りの授与式は来年(2013)4月18日、ロサンゼルスのノキア・シアターで行われる。
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