音楽業界への就活に有利な町は? 米ビルボードが発表
業界誌ビルボードが面白い記事を掲載した。いわく音楽業界に仕事を見つけたいのならこの町に住むべきだ。1位はナッシュビル。カントリー・ミュージックの都だ。昨日のビルボード・アルバム・チャートでもルーク・ブライアンの「Crash My Party」が初登場1位になった。アメリカ南部で生まれた音楽。楽器はバンジョーやフィドル(ヴァイオリン)やスティール・ギター等で他のジャンルの音楽とは一線を画す。歌唱は鼻にかかった歌い方だ。コブシも回す。
今年(2013年)に入ってもテイラー・スウィフト、ゲイリー・アレン、ケニー・チェズニー、レディ・アンテベラム、ルーク・ブライアンがビルボード・アルバム・チャートの1位になった。アメリカではロックやポップやヒップホップ/ラップと並ぶ人気ジャンルだ。コンサートはロック並みのアリーナで、ロック以上のど派手な演出がほどこされる。集団ダンスもある。
ビルボード誌の記事によると音楽業界での仕事という点で伸びているのはナッシュビルだという。以下が(仕事の出来る)人口千人あたりの音楽業界に勤めている人達の割合だ。
1位 ナッシュビル 7.8%
2位 ロサンゼルス 2.8%
3位 オースティン 2.6%
ナッシュビルは千人当たり78人が音楽業界関係者だ。ニューヨークは人口が多いだけに、2%の20人で5位。ナッシュビルでは27,000人が音楽業界に勤めているそうだ。
また音楽業界関係者の年間の所得でもナッシュビルは平均を上回る2位だ。以下がその都市での平均所得と音楽業界関係者の所得を比べたもの。
1位)ロサンゼルス 175%
2位)ナッシュビル 156%
3位)ニューヨーク 147%
また生活コストが全米の平均よりも25%も高いニューヨークに比べ、ナッシュビルは11%も低いという。
日本と違いアメリカでは音楽産業が複数の都市で展開される。昔はモータウン・サウンドのデトロイトやソウルのメンフィス、同じくソウルのフィラデルフィアがニューヨークやロサンゼルス以外の主要な音楽都市だった。いまやSXSWを開催するオースティンが主要な都市に入ってきた。インディーズの人達にとっては良い町なのだろう。
日本ではカントリー・ミュージックが全く相手にされない。というよりレコード会社の洋楽ディレクターが全く興味が無いのだろう。知ってるロックなら初回が千枚にも満たないのに発売する。お客さんがどんな音楽を好むのかはお客さんに判断させればいい。
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