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スーパーボウル・ハーフタイムショーに出演するアーティストのギャラはいくら?

コラム All Digital Music

スーパーボウル・ハーフタイムショーに出演するアーティストのギャラはいくらでしょうか?

アメリカンスポーツイベントの最高峰、スーパーボウルのハーフタイムショーでパフォーマンスをするアーティストのギャラはいくらでしょうか?

答えはゼロです。

NFLのプログラミング・ディレクター、ローレンス・ランドールは、

「私たちはアメリカで最も視聴者を集めるテレビ中継の中で、12分半の時間をアーティストに提供します。かなり良い条件だと思います。両者にとってWin-Winな結果です。」

とコメントしています。

今年のハーフタイムショーでは、ブルーノ・マーズがゲストにレッド・ホット・チリ・ペッパーズを迎えて、12分30秒のパフォーマンスを披露しました。これまでもビヨンセ、ポール・マッカートニー、マイケル・ジャクソンなど音楽の歴史に名を連ねる大物中の超大物アーティストがハーフタイムショーに出演してきました。しかし、彼らもパフォーマンスで受け取ったギャラはゼロでした。

1960年代にアリゾナ大学マーチングバンドがハーフタイムショーでパフォーマンスを披露していた時代から、NFLはパフォーマーに対してギャラを払っていないのです。そしてそれは超大物が出演する現代になっても変わっていません。

その代わり、アーティストには見返りとして、圧倒的なテレビ露出と、そしてそこから生まれる音楽売上へのインパクトが得られます。

音楽業界関係者によれば、ブルーノ・マーズの最新アルバム「Unorthodox Jukebox」は、1月27日から2月2日までの一週間のみで前週からの売上が164%増加となる4万枚が購入されたそうです。2月5日に発表されるアメリカ・ビルボードのアルバムチャートで「Unorthodox Jukebox」は9月14日以来となるトップ10入りする可能性が出てきました。

2010年に出場したザ・フーは、ハーフタイムショー出演後にデジタルの売上が3倍以上、フィジカルの売上も急激に拡大しました。2011年のブラック・アイド・ピーズはスーパーボウル前のデジタル売上が2倍以上増加しました。

なんといっても大切なことは、スーパーボウル・ハーフタイムショーに出ることがアーティストの名誉として受け取られているところで、誰もが視聴者を楽しませようと最大のパフォーマンスを披露してくれるところに、エンターテイメント性の底力を感じます。

■記事元http://jaykogami.com/2014/02/5870.html


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Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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