ワン・ダイレクションが実施する、SpotifyとTwitterをつなぎファンを動かす音楽マーケティングの仕組み #H1DDENinSpotify
ワン・ダイレクションが実施する、SpotifyとTwitterをつなぎファンを動かす音楽マーケティングの仕組み #H1DDENinSpotify
ワン・ダイレクションが最新アルバム「Four」とSpotifyを連動させた、音楽マーケティング・キャンペーンを実行しています。誰でも参加できるTwitterと、無料からでも使えるSpotifyなので、ファンが気軽に楽しめて高いインタラクションにつながっている取り組みです。
定額制音楽サーヴィスSpotifyでのストリーミング再生回数が10億回を超えたばかりのワン・ダイレクションは、28日4pmにアーティスト公式のSpotifyプレイリスト「#H1DDENinSpotify」を公開し、Twitterでファンにハッシュタグ「#H1DDENinSpotify」とアルバム・タイトル「#Four」をトレンド入りを目指して、RTを呼びかけます。
Get the first letters from the last four @onedirection tweets trending… #H1DDENinSpotify pic.twitter.com/9ZPlzcRZNf
— One Direction (@onedirection) 2014, 11月 28
#FOUR #H1DDENinSpotify #FOUR #H1DDENinSpotify #FOUR #H1DDENinSpotify #FOUR #H1DDENinSpotify #FOUR #H1DDENinSpotify #FOUR @onedirection.
— lea (@Lea_love_Niall) 2014, 11月 28
ファンに参加を呼びかけ、TwitterでSpotifyプレイリストと同じ名前のハッシュタグ「#H1DDENinSpotify」をRTさせることで、Twitter上でのイヴェント的なインタラクションをファンとアーティストが体験しながら、Spotifyプレイリストへの関心も同時に高めることができます。
#H1DDENinSpotify is trending BUT we need #FOUR to trend !! Cmon guys ! @onedirection pic.twitter.com/rpu4UcOhda
— taylor ¨̮✿ (@misfitkidluke) 2014, 11月 28
Twitterのトレント入りも達成。
ここでトレンド入りさせてくれたファンに、ワン・ダイレクションから1つ目のプレゼントとして「Spotifyで「Y567FN7089」を検索してね」と謎のコードのメッセージが投稿されます。
You guys mentioned #FOUR A LOT … so … find the first #H1DDENinSpotify snippet by typing Y567FN7089 in to your @Spotify search …
— One Direction (@onedirection) 2014, 11月 28
2つ目のミステリーコードとして「1NJDH05MK」もプレゼント。
… Oh, and you can get the second #H1DDENinSpotify by typing this in to Spotify search: 1NJDH05MK
— One Direction (@onedirection) 2014, 11月 28
29日には、間違い探しのツイートでファンとのインタラクションを煽ります。
#H1DDENinSpotify + Saturday = FUN. FOUR differences below – we’ve got a RT for anyone who can find them… pic.twitter.com/vB1jaEO8Mj
— One Direction (@onedirection) 2014, 11月 29
ファンはハッシュタグ付きで回答を投稿していきます。30分後にワン・ダイレクションからまたシークレット・コード「2NBEHCDUY」が発信されました。
Nice work. Search 2NBEHCDUY on Spotify #H1DDENinSpotify
— One Direction (@onedirection) 2014, 11月 29
これらの3つのコード「Y567FN7089」「1NJDH05MK」「2NBEHCDUY」は、それぞれがSpotifyアーティストプロフィールを指しており、各アカウントには、ワン・ダイレクションのメンバーが新アルバム「Four」について語っている声が聞けるオーディオファイルが用意されています。ファンはSpotifyにログインしてそれぞれのコードを検索しないことにはオーディオファイルにはたどり着くことはできません。
この音楽マーケティングもTwitterのコンテストをSpotifyと組み合わせたものですが、21,485,000人以上という強いTwitterフォロワーと、10億再生以上を記録したSpotifyと、それぞれ高いインタラクションをすでに実現しているサーヴィスを連携させたことがヒントだと思います。音楽を聞いてもらうことはもちろん、声を聞いてもらうこともリンクを流すだけなら実現可能です。しかし、気軽な方法で楽しいとファンに感じてもらうことが実現できれば、コンテンツへの愛着も変わってきます。例えば、自分のRTしたコンテストの結果で公開されたコンテンツは普通に投稿されたコンテンツよりも、さらにパーソナルになるはず。
音楽マーケティング手法の一つの終着点は、どれだけパーソナルな体験を実現してアーティストとのつながりを強くするか、なのかもしれません。SpotifyやTwitterを使ったマーケティングは、TVCMとはまた違う効果を生み出します。従ってワン・ダイレクション規模のアーティストでなくても実行は可能なことは、新人アーティストや予算に限りがある音楽プロモーションにとっても一つの選択肢になります。
■記事元:http://jaykogami.com/2014/11/10047.html
記事提供:All Digital Music
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