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アップル、「Beyonce」に続くiTunes独占販売を協議中

コラム All Digital Music

アップル、「Beyonce」に続くiTunes独占販売を協議中。ジミー・アイオヴィンが交渉役に

2013年末に突然iTunes限定でリリースされたビヨンセのビジュアル・アルバム「Beyonce」。Instagramの画像一枚だけのプロモーションは、アルバム公開と同時にTwitterやFacebookなどソーシャルメディアを通じて世界中で話題を集めダウンロードされる結果につながり、近年の音楽ビジネスで最も成功したアルバムリリース戦略と言われています。

アップルにとっても「Beyonce」の成功はiTunesの歴史の中でも大きな成功の一つとして捉えています。

ビヨンセ

アップルはこの戦略でiTunesの音楽ビジネスを活性化させるために、Beats MusicのCEOでメジャーレコード会社の経営者を長年務めてきたジミー・アイオヴィンに独占的なリリースに向けた交渉役として人気アーティストと協議を進めているとレポートされています。

New York Postによれば、ジミー・アイオヴィンはすでにファレルやWill.i.am、カニエ・ウェスト、グウェン・ステファニーら人気アーティストやプロデューサーと関係を持つため、iTunesでの独占リリースに関する交渉を進めているとのことです。ジミー・アイオヴィンはアップルのBeats買収でアップル経営幹部に就任しました。現在、正式な役職は発表されていませんが、噂ではアップルのティム・クックCEOの「特別アドバイザー」としてクリエイティブ関連のプロジェクトを担当すると言われてきました。

ジミー・アイオヴィンは以前ユニバーサル・ミュージック傘下の「インタースコープ・ゲフィン・A&M」の会長を務めてきました。同グループではレディー・ガガやエミネム、ラナ・デル・レイ・ケンドリック・ラマーなど人気アーティストの作品をリリースしています。

アップルではこれまで話題の最新リリースでは、iTunesで発売1週間前から無料配信や無料ダウンロード、さらには無料の音楽ストリーミングアプリ「iTunes Radio」での配信などを行ってきました。

しかし最近では同じ先行配信を定額制音楽配信のSpotifyやRdioなども行っているため、iTunesだけの独占配信の優位性が薄れてき始めています。iTunesやSpotifyでの配信時期をずらして消費者に異なる消費形式でコンテンツを届ける戦略「ウィンドウィング」がアーティストやレコード会社の間では行われています。iTunesの独占リリースが多くの人気アーティストから実現すれば、アップルはこのウィンドウィング戦略において他社音楽サーヴィスに大きなアドバンテージができるので、さらに多くのアーティストやレコード会社がiTunesでの独占リリースに興味を示すことが予想されます。

■記事元http://jaykogami.com/2015/01/10370.html


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Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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