アップル、2004年から始めたiTunesの無料楽曲プロモーション「今週のシングル」を終了
アップル、2004年から始めたiTunesの無料楽曲プロモーション「今週のシングル」を終了
アップルがiTunesで毎週実施していた、シングルの無料ダウンロード・オファー「Single of the Week(今週のシングル)」を2015年に入って中止したようです。
Business Insiderのレポートでは、2015年ではまだフリーダウンロードのプロモーションは行われていないとのこと。アップルのサポート・フォーラムではユーザー名「Bob Foss」が、アップルに問い合わせたところ「プロモーションは終了した」と伝えられたと、掲示板に投稿しています。
すでにiTunesの日本版、アメリカ版からは「今週のシングル」表示は消えています。
11年続いたプロモーション
2004年に開始した「Single of the Week」は、2004年に開始した「Single of the Week」は11年間続き、アップルが最も長く継続してきたプロモーション・キャンペーンでした。
アメリカのiTunesで最後に配信された無料ダウンロードはCharlotte OCの「Hangover」、英国はRae Morrisの「Unguarded」、カナダではアヴィーチーの「New Year’s Eve Mix」またはLes Tireux d’Rochesの「Snowbird」でした。
アメリカでは2014年音楽ダウンロードの売上が減少し、その一方でSpotifyなどオンデマンドのサブスクリプション型音楽ストリーミングサーヴィスが成長していると、ニールセンがレポートしています。音楽ダウンロード低迷の大きな要因は全米トップの音楽売上を誇るiTunesストアの低迷が挙げられています。アップルでは、昨年サブスクリプション型音楽ストリーミングサーヴィス「Beats Music」を買収して、iTunesにストリーミング機能を連携させた新たなビジネスを開発していると噂されています。
確かにフリーのダウンロードはファンにとっては嬉しいかもしれませんが、大抵の場合Spotifyでも同じ楽曲を聴くことは可能になりました。アップルはどれほどの楽曲がダウンロードされてきたかのデータは公開していませんが(することもないでしょうが)、ストリーミング・サーヴィスの急成長は、1曲をダウンロードするよりも、好きな曲をいつでもどこでもストリーミング再生できる聴き方が、ストレスなく聴く手段として音楽ファンの間で広がっている証拠です。今回の方向転換もアップルが音楽戦略をダウンロードからストリーミングへ転換するための土台作りの一つかもしれません。
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アップルはこの件に関してコメントを出していません。
■記事元:http://jaykogami.com/2015/01/10465.html
記事提供:All Digital Music
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