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Bandcamp、売上総額が1億ドルを突破

コラム All Digital Music

ミュージシャン支援サービス「Bandcamp」、売上総額が1億ドルを突破

インディーズ・アーティストの貴重な収益源となっているプラットフォーム「Bandcamp」が、アーティストへの売上分配総額が1億ドルを超えたと発表しました。

Bandcampはアーティストが独自のオンラインストアを開設してデジタル音源やCD、グッズをファンに販売できるサービスを2008年の創業以来提供して、DIYアーティストやインディーズアーティストのマネタイゼーションを支援してきました。

BandcampのCEOイーサン・ダイアモンド(Ethan Diamond)は、「毎月サイトを通じてアーティストに合計350万ドルが支払われ、一日で1万6000枚以上のレコードが購入されています。これは5秒につき約1枚の速度で販売が行われていることになります」と答えています。また音楽業界の販売実績がこの12カ月で11%ダウンする中、Bandcampの売上は30%アップしました。

Bandcampの成長

近年ではアーティストへの支払いが拡大し、Bandcampも成長し続けています。2012年始めには創業以来アーティストへの支払い累計が1,260万ドルに到達、また12月には単月のアーティスト支払いが初めて100万ドルを越えました。2013年11月には支払い累計が5,000万ドルを突破したことが発表されました。

Bandcampはファンが購入した音楽やグッズの売上、サブスクリプションから15%を自社の利益として受け取り、残りをアーティストに支払います。このパーセンテージはアーティストの売上累計が5千ドルに達したら10%に下がります。

Bandcampはこのアーティストとファンを直接つなぐ販売モデルで、仲介者にかかるコストを削減し売上をアーティスト本人が受け取る手法を実現させた成功例です。今ではBandcampは無名のアーティストが音楽で収益をあげられるよう支援するために必要不可欠なツールとなりました。

またBandcampはもはや無名のアーティストだけが使うプラットフォームではありません。Bandcampユーザーでもある著名なインディーズアーティストの一人、ゾーイ・キーティング(Zoe Keating)は2013年のBandcampからの売上が2万5575ドルに達したことを公表しました。これは2013年の彼女にとって、iTunesから得た売上(3万8195ドル)に次ぐ収入源でした。

その他の大物アーティストでは、トム・ヨーク(Thom Yorke)、スフィアン・スティーヴンス(Sufjan Stevens)、Sleater-Kinny、スリーフォード・モッズ(Sleaford Mods)などがBandcampを利用しています。また昨年開始した「サブスクリプション・サービス」はSub PopやNinja Tunesなど有名インディーズレーベルに利用されています。

■記事元http://jaykogami.com/2015/03/10874.html


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Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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