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ワン・ダイレクションの今後の行方

コラム 高橋裕二の洋楽天国

ワン・ダイレクションの今後の行方

ワン・ダイレクション

ゼイン・マリクがぬけたワン・ダイレクション。今後どうなるのか、音楽業界誌ビルボードがボーイ・バンドに詳しい業界人、活動を停止したザ・ウォンテッドのマネージャーだったジェイン・コリンズと、イン・シンクとバックストリート・ボーイズのマネージャーで、現在はジャスティン・ティンバーレイクのマネージャーであるジョニー・ライトに聞いた。

ビルボード誌:どうしてゼインは脱退したのか、そして脱退はグループにどんな影響を与えるのか。

ジェイン・コリンズ:大成功を収めたバンドというものは時計の機械のように動いている。一番重要な事は、バンドのメンバーで友人だったゼインを失って、残りのメンバーが精神的に対応出来るか。昔と違ってファンは今、インスタグラムやツイッターで24時間写真を欲しがる。残りのメンバーがそれを続けたいのか、もの凄いフラストが溜まるが、続けるなら問題にはならない。

ジョニー・ライト:ファンからすると、夢中になったバンドのメンバーが脱退する事はとても悲しい。私にも11歳の娘がいるがワン・ダイレクションのファンだ。もの凄く夢中だったので、ゼインがやめた事は彼女にとってはとても寂しい事になった。ゼインの代わりに誰かが新メンバーになるか。それはない。ファンは勿論ゼインが好きだが、「ワン・ダイレクション」というブランドが大好きなのだ。

ビルボード誌:ゼインがぬけた事によって、チケットの売り上げやレコード・セールスに影響が出ますか?

ジェイン・コリンズ:それはないと思う。残りの4人が結束すれば、グループとして強くなれる。

ジョニー・ライト:(メディアは)スタジアム・ツアーが成功したバンドが次にアリーナ・ツアーだというと、バンドのパワーがダウンしたと言う。1回スタジアム・ツアーをやったアーティストが、一生涯スタジアム・ツアーを続けるなんて事はあり得ない。

ビルボード誌:今後のゼイン・マリクにはどう思うか?

ジェイン・コリンズ:ゼインがどこかにいなくなるという事は考えられない。彼はソロの道を進む。彼はワン・ダイレクションというグループの運命よりも自分自身の運命をコントロールしたい、と私は想像する。

ジョニー・ライト:ソロ・アーティストとして自分を世の中に問う。それが出来たら小さなコーヒーハウスで演奏が出来る。そしてワン・ダイレクションというバンドにはドアーを開けておく。お金や名誉の為では無い、グループへのカムバックの為に。私が担当したバックストリート・ボーイズのケヴィン・リチャードソンもそうだった。

ちなみにワン・ダイレクションが、バンドとして5枚目のアルバムを今年中に発売するとしたら、来週の4日のドバイ・コンサートから6月5日のイギリス・カーディフ迄の2ヶ月間、ツアーがないので録音は出来る。

記事提供元:洋楽天国

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