Mixcloud、SoundCloudからオーディオをインポートできるツール公開
MixcloudがSoundCloudからオーディオをインポートできるツールを公開
DJミックスやポッドキャスト、ラジオ番組をアップロードして共有できるストリーミング・プラットフォーム「Mixcloud」が、SoundCloudからオーディオファイルをインポートする機能を始めました。
「SoundCloud Import(Beta)」は、SoundCloudアカウントに接続して、SoundCloudにミックスやトラックを簡単にインポートすることができます。
https://www.mixcloud.com/soundcloud/import/
SoundCloudの周辺は、最近著作権侵害問題で慌ただしくなっています。4月にSoundCloudは「Zefr」との提携を発表。Zefrは著作権を侵害するコンテンツをスキャンしレポートするソリューションを提供するスタートアップで、YouTubeもZefrを使って権利違反のコンテンツをトラッキングしています。この提携はSoundCloudは音楽配信サービスとして成長し、レーベルや広告主の信頼を集めるためのステップと見られています。
これまでSoundCloudには著作権を侵害するようなトラックやリミックス、DJミックスが数多くアップロードされてきました。このことからSoundCloudはレーベルとのライセンス交渉で合意できておらず(3大レーベルではワーナーミュージック・グループのみ)、最悪の場合、これまで投稿されたコンテンツをサービスから削除するアクションも可能性として浮かんでいます。
さらに今月に入ってからソニーミュージックがSoundCloudから一部のアーティストの楽曲を削除し始めました。この背景にはSoundCloudとレーベルの間でマネタイゼーションの交渉が上手く進んでいないと言われています。
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SoundCloudが違法サービスを運営しているというわけではなく、投稿されるコンテンツをトラッキングするシステムや組織がこれまでは欠けていたという話。この提携から、Zefrを導入しているYouTubeが違法コンテンツを次々と削除してより広告主に魅力的な収益モデルを提供している流れにSoundCloudがどんどん近づいていくと思えます。
ただ不満を感じるのは、これまでSoundCloud人気と成長を支えてきたユーザー達のはず。過去にアップロードした非公認の作品やリミックス、サンプルを使用したトラック、果てにはDJミックスまで今回の提携によって削除される可能性が広がります。
今回Mixcloudが公開したツールは、SoundCloudから楽曲が削除されることに不安を感じるユーザーにとっては、大変便利なツールとなるでしょう。
ただこのツールを使ってMixcloudでミックスを公開したからといって、著作権を侵害するトラックやリミックスが無くなる訳では無いことは事実。レーベルは今後も権利を侵害するトラックと、そのホスト先を追ってくることは避けられません。
■記事元:http://jaykogami.com/2015/05/11268.html
記事提供:All Digital Music
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